007シリーズは最新作「スペクター」で第24作品となったが、犯罪組織「スペクター」が初登場したのはシリーズ第2作の「007危機一発」(ロシアより愛を込めて)であり、第4作の「007 サンダーボール作戦」(1965)以降も何回か出てくる。ボンドの宿敵である。
シリーズも4作目となり、アクションもややマンネリになりつつあったが、舞台の大半を海中に展開させたアクション・シーンが当時としては新鮮だったようだ。主題歌はトム・ジョーンズが歌った。
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英国情報部は00要員全員に調査指令「サンダーボール作戦」を発令。
ドミノの後見人ラルゴ(アドルフォ・チェリ)は、実はスペクターの幹部(組織はナンバーで呼ばれるが、リーダーのブロフェルドがNo.1で、ラルゴはNo.2と呼ばれた)として爆撃機奪取を指揮した男だった。ボンドは命がけで核爆弾を捜索する・・・。
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悪の組織スペクターだが、一般の会社でいうところの決算報告のような会議で、ナンバー1から指名された順番に、「業績」「成果」を発表するのだが、目標未達のものは、その場で「粛清」されるという厳しさ。
ナンバー2が指名され、”新規プロジェクト”が発表されるが、それが「NATO」の戦闘機に搭載された原子爆弾2発を奪い、それを材料にNATOに金品を要求するというものだった。ナンバー1は、白猫をなでる手の部分しか登場せず、メンバーに指令を出すだけで顔は見せない。
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ボンドがラルゴの持つ銃を見て「女性用の銃だ」というと、ラルゴは「銃に詳しいようだな」という。ボンドは「いや(それほどでも)。女性は少々(詳しいが)」というくだりがあるが、”硬派”のダニエル・ボンドとはだいぶ様相が異なっている。
出演はショーン・コネリー、ミス・フランスのクローディーヌ・オージェ、TV「スパイ」のルチアナ・パルッツィ、「モール・フランダースの愛の冒険」のモリー・ピーターズ、「007/危機一発」のマルティーヌ・ベズウィック、「リオの男」のアドルフォ・チェリ、ほかにリック・フォン・ナッター、バーナード・リー、ロイス・マックスウェル、デズモンド・ルウェリンなど。
スタッフ:
監督 - テレンス・ヤング 製作 - ケビン・マクローリー、ハリー・サルツマン(クレジットなし)、アルバート・R・ブロッコリ(クレジットなし) 主題歌 - トム・ジョーンズ 原案 - ケビン・マクローリー、ジャック・ウィッティンガム 脚色 - ジャック・ウィッティンガム、ジョン・ホプキンス 撮影 - テッド・ムーア 編集 - ピーター・ハント プロダクション・デザイン - ケン・アダム 美術 - ピーター・マートン 特殊効果 - ジョン・ステアズ メインタイトル・デザイン - モーリス・ビンダー
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