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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「美女と野獣」(1946、仏)

 
フランスの民話に基づいたディズニーのアニメーション映画「美女と野獣」(原題:
Beauty and the Beast、1991)が、実写映画化されることが明らかになった。
 
米「ヴァラエティ」誌によると「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」「ドリーム・ガールズ」のビル・コンドン監督がメガフォンをとるという。

アニメ映画「美女と野獣」は1991年に公開され、全世界で3億7500万ドルの累計セールスを記録。アニメーション映画としては史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、後にブロードウェイで舞台化されている。

コンドン監督というと、1998年に「ゴッド・アンド・モンスター」でアカデミー賞脚色賞を受賞したほか2006年の「ドリームガールズ」では、ジェニファー・ハドソンアカデミー賞助演女優賞をもたらした。
 
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フランス版の映画「美女と野獣」(原題:La Belle et la Bête)のDVDを持っていたが、未見だったので見た。映画は、1946年にフランスで公開された恋愛ファンタジー映画。フランスの詩人であり映画製作者のジャン・コクトーが監督、ベル役のジョゼット・デイジャン・マレーといった映画スターが集結。
 

 
コクトーの映画構成は、野獣の花園から薔薇を摘んだことによって死刑にされるベルの父親を中心に展開される。ベルは野獣に父親を還してほしいと頼む。野獣はベルに恋をして、一晩中結婚を申し込むが、ベルは拒む。野獣はベルが家族の元に還ることを許すが、もし彼女が1週間以内に戻らなければ父親を殺すという試練を課す。最終的にベルは、野獣に魅かれるようになる・・・といったストーリー。
 
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映画のオープニング・シーンは引き込まれる。
タイトル・クレジットが黒板に、チョーク(白墨)を使って手書きで書かれる。
それがチョーク消しで拭き取られると次に俳優名が書かれていく。
 
物語の説明が文字で流れる。
「子供は大人の話を素直に受け入れます。これは1本のバラと野獣の物語です。館に住む野獣の心に悲しみをもたらす美女。子供はそんなおとぎ話を信じるのです。
(中略)それでは、開けゴマ! ジャン・コクトー
 
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18世紀にフランスで知られたおとぎ話を映画化したもの。
森の中にある屋敷が舞台。
 
ベル (ジョゼット・デイ) が自宅で床をこすり洗いしていたのを見て、ベルの兄の友人アヴナン(ジャン・マレー)が求婚した。しかし、ベルは家で父の世話をしたかったので、アヴナンを拒絶。父の財産は船とともに海で失われ、父と家族は非常に貧しくなった。
 
ベルの父 (Marcel André) は、ベルの口やかましい姉妹アデレードとフェリシエへのプレゼントを持って家に帰り、翌日莫大な財産が取り戻せると言った。ベルの頼りない兄・リュドヴィク (Michel Auclair) は、父が支払うことができないならば、高利貸しに父を告訴する能力を与える契約にサインする。その後、ベルの父は、負債を清算するために財産を押収され、夜に森を通って帰ることになった。
 
ベルの父は森で道に迷って、門がある大きな城にいるのに気づいたとき、門とドアが自ら魔法のように開いた。城に入ると、魔法をかけられた枝つき燭台がごちそうを載せた食卓に案内し、そこで彼は寝入ってしまった。
 
大きい轟きによって呼びさまされて、ベルの父は城の庭を歩き回る。
ベルがバラを求めていたのを思い出して、彼がバラをむしり取ると、野獣(ジャン・マレー)が木から現れる。
 
野獣は彼を盗みのために殺すと脅すが、娘の1人が彼の身代わりになれると言う。野獣は、馬を貸して父を森から家まで案内させた。ベルの父が状況を家族とアヴナンに説明すると、ベルが行って父の身代わりになることに同意した。
 
ベルは馬に乗って城に行き、野獣を見つける。
ベルは野獣の容姿を見て気絶し、城の部屋に運ばれる。ベルは起きて、何でも見ることができる魔法の鏡を見つける。野獣はベルを夕食に招待する。そこで、彼女は彼と同じ命令ができるが、毎日彼から結婚を懇願されると言われる。日が経つにつれ、ベルはだんだんと野獣が好きになるが、結婚を拒否し続ける。
 
魔法の鏡を使って、ベルは父が瀕死の病であるとわかる。
野獣はベルに1週間だけ戻る許可を与える。野獣は、ベルに二つの不思議な道具を与える:それは、ベルが望んだどこにでも運ぶことができる手袋と、ダイアナの宝庫(野獣の本当の富のもと)の錠を開ける金色の鍵だ。
 
ベルは寝たきりの父の部屋に姿を現すために手袋を使う。
ベルの訪問は、父の健康を回復させる。ベルは、家族が貧しい生活をしていて、これまでの高利貸しリュドヴィクとの取引きから立ち直っていなかったのを知る。
 
城でのベルの豊かな生活をねたんで、アデレードとフェリシエは、金色の鍵を盗んで、リュドヴィクとアヴナンに野獣に対して敵意を抱かせる計画を案じる。
 
アヴナンとリュドヴィクは、彼ら独自に野獣を殺す計画を考え、ベルの姉妹を援助することに同意する。ベルを引きとめさせるために、ベルの姉妹は彼女をだまし、彼女を愛しているふりをして期限の1週間以上滞在させようとする。
 
野獣はベルを取り戻すために魔法の鏡で白馬を送る。
しかし、リュドヴィクとアヴナンが白馬を先に見つけて、それに乗って城に行く。
ベルは、その後で野獣の悲しい顔が露わになった鏡を見る。
 
鏡が壊れて、ベルは金色の鍵をなくしたことに気づく。
ベルは取り乱して、魔法の手袋を使って城に戻り、中庭で傷心のために瀕死になった野獣を見つける。一方、アヴナンとリュドヴィクは、ダイアナの宝庫にふと気づき、盗んだ鍵では罠を起動させるかもしれないと思って、宝庫の壁をよじ登る。
 
野獣がベルの腕の中で死んだ時、アヴナンはその宝庫のガラスの屋根を壊して押し入り、ローマの女神ダイアナの命が吹き込まれた像に矢を射られて、野獣に変身する。
 
この時、死んでいた野獣は起き上がり、野獣からアヴナン皇太子(ジャン・マレー)によみがえった。アヴナン皇太子とベルは抱き合い、アヴナンの王国へ飛んで行く。
 
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よく美人女性と不細工男のカップルなどは、”美女と野獣”とたとえられるが、どんな話なのか、がおおよそわかっただけで一見の価値があった(笑)。
 
おとぎ話であり、特別の面白さはないが、アニメ化され大ヒットし、舞台化されているのを見ると、フランス版がいまいちなのかもしれない。
 
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