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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★「フランス映画はどこへ?」(9年前の記事、一部加筆再掲載)。

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guchさんが「現金に手を出すな」(1954)に関連した記事を書いていたので、フランス映画というと、代表的な映画として思い浮かべるのはどの映画か? ということで、以前記事にした「フランス映画はどこへ行った?」を一部加筆修正してアップ。
 
アラン・ドロンが来日した時のインタビューで、「日本人にとってフランス(のイメージ)はアラン・ドロンだ」と話していた番組を見た。1960年代始めに「太陽がいっぱい」で鮮烈な印象を残し、1970年代には「ダーバン」のCMでも一世を風靡したドロンだからこその発言で納得。(以上、前置き)。
 
以下、ほぼ原文通り。
フランス映画というと名前が出てくるのは以下のような作品だ。
古くは「望郷」「天井桟敷の人々」「太陽がいっぱい」「地下室のメロディ」「冒険者たち」「シシリアン」「Z」(fpdだけか?笑)「シェルブールの雨傘」死刑台のエレベーター」「シベールの日曜日」「禁じられた遊び」「恐怖の報酬」「パリは燃えているか」「パリの空の下セーヌは流れる」悪魔のような女」・・・・・ん?、やはり、アラン・ドロン作品が多い!
 
 

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             ↑「悪魔のような女」(怖~ぃ!)
 
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GH字幕さん
の記事によると、最近フランス映画の日本での公開が極端に少ないという。フランスでヒットしているのは、コメディが多いといい、日本ではそのユーモアが受けないのも要因か。確かに外国映画というと、ハリウッド映画が中心のようだ。
 
60年代、70年代のようなフランス映画のカムバックはあるのだろうか。
 GHさんの記事「フランス映画はどこへ行く」(Yahoo閉鎖・終了)
 
シャブロル監督作品などが見直されているという。
 最近では、アジア、とくに韓国、中国映画が元気だ。かつては、洋画ファンと言えば、「洋画」の「洋」は西洋の洋であったような気がする。
 
ジュリアンさんがお気に入りの「イタ・フラ」映画というやつだ。
 
アジア映画を「邦画」「洋画」のくくりで、「洋画」に分類するのは苦し紛れだ。
あるところに、年代順のフランス映画の名作のリストがあったので、紹介する。
歴史に残る名作の数々が・・・。
 
純粋なフランス映画。(一応見ているのは☆印:49本観賞)
[題名(邦題)][製作年度][国名][監督]
1.巴里の屋根の下,1931,仏,ルネ・クレール ☆☆☆☆
2.自由を我等に,1932,仏,ルネ・クレール
3.巴里祭,1932,仏,ルネ・クレール ☆☆☆☆
4.商船テナシティー,1934,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
5.にんじん,1934,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
6.女だけの都,1935,仏,ジャック・フェデー ☆☆☆☆
7.地の果てを行く,1935,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ ☆☆☆
8.外人部隊,1935,仏,ジャック・フェデー ☆☆☆
9.我等の仲間,1936,仏,ジュリアン・デュヴィヴィヴィエ ✩✩✩
10.望郷,1937,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ ☆☆☆☆
11.舞踏会の手帖,1938,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ ☆☆☆☆
12.霧の波止場,1938,仏,マルセル・カルネ ✩✩✩
13.格子なき牢獄,1939,仏,レオニード・モギー
14.鉄路の斗い,1945,仏,ルネ・クレマン
15.美女と野獣,1946,仏,ジャン・コクトー
16.犯罪河岸,1947,仏,アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
17.情婦マノン/,1948,仏,アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
18.大いなる幻影/,1949,仏,ジャン・ルノワール ☆☆☆☆
19.北ホテル,1949,仏,マルセル・カルネ
20.輪舞,1950,仏,マックス・オフュルス
21.オルフェ,1950,仏,ジャン・コクトー 
22.裁きは終りぬ,1950,仏,アンドレ・カイヤット
23.パルムの僧院,1951,仏,クリスチャン・ジャック
24.肉体の冠,1951,仏,ジャック・ベッケル
25.愛人ジュリエット,1951,仏,マルセル・カルネ
26.巴里の空の下セーヌは流れる,1951,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ ☆☆☆☆
27.肉体の悪魔,1952,仏,オータン・ララ ✩✩✩
28.夜ごとの美女,1952,仏,ルネ・クレール
29.天井桟敷の人々,1952,仏,マルセル・カルネ ☆☆☆☆
30.禁じられた遊び,1953,仏,ルネ・クレマン ☆☆☆☆
31.浮気なカロリーヌ,1953,仏,ジャン・ドヴェーヴル
32.しのび逢い,1954,仏,ルネ・クレマン 
33.嘆きのテレーズ,1954,仏,マルセル・カルネ
34.白い馬,1954,仏,アルベール・ラモリス
35.アンリエットの巴里祭,1954,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
36.ボルジア家の毒薬,1954,仏,クリスチャン・ジャック
37.陽気なドンカミロ,1954,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
38.外人部隊(リメイク版),1954,仏,ロバート・シオドマーク 
39.怪僧ラスプーチン,1954,仏,ジョルジュ・コンブレ
40.青い麦,1954,仏,クロード・オータン=ララ ☆☆☆
41.現金に手を出すな,1955,仏,ジャック・ベッケル ☆☆☆
42.わが青春のマリアンヌ,1955,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
43.フレンチ・カンカン,1955,仏,ジャン・ルノワール
44.バルテルミーの大虐殺,1955,仏,ジャン・ドレヴィル
45.恐怖の報酬,1955,仏,ジョルジュ・クルーゾウ ☆☆☆☆
46.埋もれた青春,1955,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
47.悪魔のような女/,1955,仏,ジョルジュ・クルーゾウ ☆☆☆☆(GHさんのDVD提供
48.ドンカミロ頑張る/,1955,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
49.素直な悪女,1956,仏,ロジ・ヴァディム ☆☆☆
50.ヘッドライト,1956,仏,アンリ.ベルヌイユ ☆☆☆
51.われら巴里ツ子,1956,仏,マルセル・カルネ
52.洪水の前,1956,仏,アンドレ・カイヤット
53.ナポレオン,1956,仏,サッシャ・ギトリー
54.空と海の間に,1956,仏,クリスチャン・ジャック
55.赤い風船/,1956,仏,アルベール・ラモリス
56.沈黙の世界,1956,仏,ジャック・イヴ・クーストー/ルイ・マル
57.悪者は地獄へ行け,1956,仏,ロベール・オッセン
58.女の平和,1956,仏,クリスチャン・ジャック
59.居酒屋,1956,仏,ルネ・クレマン ☆☆☆
60.宿命,1957,仏,ジュールス・ダッシン
61.殺人狂想曲,1957,仏,ジュリアン・デュヴィヴィエ
62.死刑台のエレベーター,1957,仏,ルイ・マル ☆☆☆☆
63.殿方御免遊ばせ,1957,仏,ミシェル・ボアロン ★★
64.ノートルダムのせむし男,1957,仏,ジャン・ドラノワ ☆☆☆
65.巴里の不夜城,1957,仏,アンリ・ドコアン
66.モンパルナスの灯,1958,仏,ジャック・ベッケル
67.恋人たち,1958,仏,ルイ・マル ✩✩✩
68.勝手にしやがれ,1959,仏,ジャン・リュック・ゴダール ★★
69.スリ(掏摸),1960,仏,ロベール・ブレッソン
70.地下鉄のザジ,1960,仏,ルイ・マル
71.太陽がいっぱい,1960,仏,ルネ・クレマン ☆☆☆☆
72.突然炎のごとく,1962,仏,フランソワ・トリュフォー ☆☆☆☆
73.ラ・ジュテ,1962,仏,クリス・マルケル
74.シベールの日曜日,1963,仏,セルジュ・プールギニョン ☆☆☆☆
75.地下室のメロディ,1963,仏,アンリ・ヴェルヌイユ ☆☆☆☆
76.鬼火,1963,仏,ルイ・マル
77.幸福(シアワセ),1964,仏,アニエス・ヴァルダ ☆☆☆
78.シェルブールの雨傘,1964,仏,ジャック・ドゥミ ☆☆☆
79.男と女,1966,仏,クロード・ルルーシュ ☆☆☆
80.昼顔,1967,仏,ルイス・ブニュエル ☆☆☆
81.冒険者たち,1967,仏,ロベール・アンリコ ☆☆☆☆
82.個人教授,1968,仏,ミッシェル・ボワロン ☆☆☆☆
83.Z,1969,仏,アルジェリア,コスタ・ガヴラス ☆☆☆☆
84.影の軍隊,1969,仏,ジャン・ピエール=メルヴィル ✩✩✩
85.ロバと王女,1970,仏,ジャック・ドゥミ ☆☆☆
86.リスボン特急,1972,仏,ジャン・ピエール・メルヴィル
87.五月のミル,1989,仏,ルイ・マル
88.インドシナ,1992,仏,レジス・ヴァルニエ
89.青いパパイヤの香り,1993,仏,ベトナム,トラン・アン・ユン
90.私家版,1996,仏,ベルナール・ラップ
91.うつくしい人生,1999,仏,フランソワ・デュペイロン
92.ピエロの赤い鼻,2003,仏,ジャック・ベッケル
93.コーラス,2004,仏,クリストフ・バラティエ
94.あるいは裏切りという名の犬,2004,仏, ☆☆☆
95.皇帝ペンギン,2005,仏,リュック・ジャケ  ☆☆☆
96.ロング・エンゲージメント,2005,仏,ジャン=ピエール・ジュネ
97.ペルセポリス,2007,仏,マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー
98.きつねと私の12か月,2007,仏,リュック・ジャッケ
99.HOME 空から見た地球,2008,仏,ヤン・アルテュス=ベルトラン。
 
フランス映画と分類できる合作映画。
100.七つの大罪,1953,仏/伊,エドアルド・デ・フィリッポ/ジャン・ドレヴィル/イヴ・アレグレ/ロベルト・ロッセリーニ/カルロ・リム/クロード・オータン=ララ/ジョルジュ・ラコンブ
101.レ・ミゼラブル,1957,仏/伊,ジャン=ポール・ル・シャノワ ☆☆☆
102.ラインの仮橋,1960,仏/西独/伊,アンドレ・カイヤット
103.華氏451,1966,英/仏,フランソワ・トリュフォー
104.パリは燃えているか,1966,仏/米,ルネ・クレマン ☆☆☆
105.ボルサリーノ,1970,仏/伊,ジャック・ドレー ☆☆☆
106.パリは霧にぬれて,1971,仏/伊,ルネ・クレマン ☆☆☆
107.ラスト・タンゴ・イン・パリ,1972,仏/伊,ベルナルド・ベルトルッチ ☆☆☆
108.ルシアンの青春,1973,仏/伊/西独,ルイ・マル ✩✩✩
109.戒厳令,1973,仏/伊,コスタ・ガヴラス ☆☆☆
110.テス,1979,仏/英,ロマン・ポランスキー ★★
111.レオン,1994,仏/米,リュック・ベッソン  ✩✩✩✩
112.スイミング・プール,2004,仏/英,フランソワ・オゾン ✩✩✩
113.エコール,2004,ベルギー/仏/英,ルシール・アザリロヴィック
114.戦場のアリア,2005,仏/独/英/白/羅,クリスチャン・カリオン
115.ルワンダ 流血の4月,2005,仏/米/ルワンダ,ラウール・ペック
116.夜顔,2006,仏/ポルトガル,マノエル・デ・オリヴェイラ
117.エディット・ピアフ~愛の讃歌~,2007,仏/英/チェコ,オリヴィエ・ダアン
118.潜水服は蝶の夢を見る,2007,仏/米,ジュリアン・シュナーベル   ✩✩✩
 
フランスは、フランスだけの資本で映画を作ることは少ないようだ。イタリアなどとの合作が多い。フランス人がイタリア映画に出たり、逆も多く、なかなか日本のような島国では考えにくい。
 
しかし、最近では、是枝監督の「真実」(2019)などは日仏合作。分類はフランス映画。
 
「山猫」(1963)などはイタリア・フランス合作だが、イタリアのルキノ・ヴィスコンティティ監督で、分類はイタリアになるようだ。