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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」(1999):野球映画の佳作。</span>


 
ラブ・オブ・ザ・ゲーム」(原題:FOR LOVE OF THE GAME、1999) は、かつて最高の栄誉を欲しいままにしたベテラン・ピッチャーが、最後のマウンド上でこれまでの人生を振り返るケヴィン・コスナー主演のラブ・ストーリー&ヒューマン・ドラマ。
 
監督は「スパイダーマン」を大ヒットさせたサム・ライミ
野球の試合の経過とともに、ビリーと恋人のジェーン(ケリー・プレストン)の過去が挿入されていき、二人の関係が変化していく様子が丹念につづられていく。この映画の撮影時、ケヴィン・コスナーは44歳だったが、ベテラン投手の悲哀をにじませながら、自ら投球シーンも本物のピッチャーのように見事に演じている。
 

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ビリー・チャペル(愛称は”チャッピー”:ケヴィン・コスナー)は20年間、デトロイト・タイガースの中心として活躍してきたベテラン・ピッチャー。ワールド・シリーズ目前、ヤンキースの優勝を阻止するために絶対に落とせない試合の日、オーナーから球団を身売りするので、「引退」か「トレード」かの決断を迫られる。そして、同じ日に、ジェーンからは、「もう会えない」と告げられ、重い気持ちでヤンキー・スタジアムに向かうビリー。
 
試合が終わるまで、オーナーに対する決断の返事は保留にされていたが、オーナーの甥にビリーが伝えた決断とは・・・。
 

 
原題のFor love of the gameというのは、文字通りには”野球を愛するために”だが、”だって野球が好きだから(こそ)”というこの言葉は、この映画の中で、”そうきたか”というように最大の効果を発揮して使われる。
 
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この映画の見所はたくさんありすぎて一言では言えない。
・ビリーとジェーンの出会いのユーモアにあふれたきっかけ。
 
・二人のデートでの会話(相手のことを知るために質問攻めにする人もいるが、”質問は三つだけ”とか:笑)。「知らないところがあるからミステリアスでいい」(ジェーン)。
 
・野球の実況アナウンサーのリアルさ。「よく人生は40歳からという人もいるが、19年間で、4,100イニング出場した偉大なキャリアの持ち主に、誰がそのようなことがいえるだろう?」というのをさりげなく言うところがすごい。「マウンドのビリーの敵は、代打の選手でもなく、ヤンキースでもなく、年齢でもなく、”引退”の二文字だ」。「40年間、実況を担当してきたが、もし完全試合が実現すれば、1956年以来だ」。
 
・ビリーが、最後の投球を前にして、幼いころ父親とのキャッチボール、少年時代にバッターに立った時、ジェーンとのことなど過去の出来事が走馬灯のようによみがえり、複雑な心境の様子を見せると、ペリー監督が近づいていく。「大丈夫か」という監督に「心配ない。笑って、尻を叩いてベンチに帰ってくれ」。このあたりは全国ネットのテレビで放送されていて、よく見かけるシーンだが、監督がベンチに戻ろうとすると、ビリーが「尻、尻・・・と」催促して、監督が、”ぽん、ぽん”と叩くところがおかしい。
 
・ビリーが敵地のマウンドに立った時に轟音のようなプレッシャーの中で平常心を保つビリーの作戦。
 
・交際相手が有名野球選手だからと言ってグルーピー(追っかけファン)と思われたくないジェーンの心理とプライド。
 
・野球選手は、地方遠征が多く、恋人、家族とは3か月も会えない時がある。そんな中、お互いに会う時以外のプライベートは干渉しないという”協定”を結ぶのだが・・・。
 
両チームの得点表示板に並ぶ「0」行進・・・。はたして、ノーヒット・ノーランの完全試合は実現するのか・・・。
 
ヤンキースのメジャー初打席というケン・ストラウトの怖いもの知らずという若い選手の代打は・・・。
 
ジェーン役のケリー・プレストンという女
優がなかなかいい。
 
調べたら、アーノルド・シュワルツェネッガーダニー・デビートが不釣り合いな双子を演じたコメディ映画「ツインズ」(1988)で、シュワちゃんの恋人役だった(そういえば・・・という程度だが)。
 

キャッチャー役のガスを演じているジョン・C・ラリーが味のある演技を見せている。
よく見る顔だが「おとなのけんか」でおなじみだった。ミュージカル映画「シカゴ」「めぐりあう時間たち」「アビエーター」「今宵、フィッツジェラルド劇場で」にも出ている。
 
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この映画は、野球映画が大好物というguchさんのお勧めで、DVDを送ってもらい見ることができた、
 
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