fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ「家政婦のミタ」(12)・・・(第10話)家族の再生・絆。</span>

家政婦のミタの第10話は、これまでになく、ドラマチックだった。
 
このドラマは、当初から、三田のキャラクターの特異性で話題を集めていたが、10話になって、ミタ・キャラは、刺身のツマであって、親子、家族の「絆」「再生」を描いているという主題が明らかになってきた。
 
機械的な話し方しかしなかったミタが、感情をあらわしてくる。
生きていた夫と息子の影が何度も出てきて、涙ぐむ。
”面白半分”や興味本位で見ていると、思わず泣かせるシーンもある!
 
これまでは、家族がバラバラで、視聴者は「なんて家族だ」とやや冷ややかな目で見ていたはずだが、ここにきて、子供たちが、俄然 ”成長している”というのが見えてくる。頼もしくさえなってくるのだ。5歳の希衣(きい)などは、質問ばかりする子供というイメージだったが、「希衣が、三田さんを助ける」というなど、大人顔負けだ。
 

 
第10話では、再び阿須田家で働くことになった三田(松嶋菜々子は、亡くなった夫と息子の幻覚をたびたび見るようになる。三田は激しく動揺する。
 
海斗(綾部守人は、授業参観で母親への感謝状を読むことになった。自殺した母への思いを書くのをためらう海斗に三田は声をかけそうになるが・・・。
 
海斗が書いた作文を、三田に、「明日の朝でいいから読んでおいて」と頼むが、
翌日感想を聞いても、とくになにも言っていなかったが、学校で、海斗が原稿を読んでから、その原稿の最後の頁に「大変よく出来ました」とミタの言葉が「花マル」とともに書いてあるではないか!(海斗は思わず、「やった!」と授業参観で、大勢の母親がいる前で、飛び上がるほどのうれしさで、ガッツポーズだ!)
 
一方、恵一(長谷川博己への思いを断ち切りたいうらら(相武紗季は、やけになって見合いをする。阿須田家の人々は不思議に思う。うららの真意を知っている三田は、思わず自分から口を開こうとする。
 
三田の中で何かが変わり始めていた。晴海(白川由美は「言いたいことがあったらあれすれば?人間らしさを取り戻そうとしているのよ」と、三田を励ます。
 
そんな矢先、夕食の準備をする三田を手伝おうとした希衣(本田望結が火傷を負ってしまう。やはり自分が周りの人を不幸にするという呪縛から逃れられない三田は遊園地へ赴く・・・。
 
次週はとうとう最終回。
終わってしまうのか、残念(笑)
 
三田(ミタ)は絶対に笑わないと宣言している。
希衣は、家族一人一人の小石を箱に入れているが、三田にも「石を箱に入れて」と
頼む。躊躇する三田だが、「お母さんになって」と。「承知しました」というのが、
今後の展開の一端を予想させる。まさかの展開になるのか。
 
うららは、義理の兄に、好きだと告白してしまったが、次回、万が一、「三田が母親になっていたら」ということは義理の兄の奥さんになるなどということになれば、「火花」が散ることになりそう。まさか・・・。
 
しかし、三田を演じる松嶋菜々子に共鳴してしまうから不思議。
無表情で、「さしでがましく、申し訳ありませんが」と前置きして、自殺したと思われている母親は「事故だった」と家族に話し、その母親の想いを子供たち一人一人に代弁して話す三田は感動的だった。完全に「母親」目線の言葉だった。今回のドラマのクライマックスだったろう。本当のクライマックスは、最終回にありそうだが・・・。
 
三田は、子供たちが自分に優しくしてくれることに対して「これ以上優しくしてくれるな」といったんはいう。「家族が好きになっていくのが怖い」ともらす。
 
DVDも出るとのこと。
見ていない人は一気に見るのがいいかも。
 
来週は、さらに期待が膨らむ!