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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「家政婦のミタ」⑨・・・「三田」を怪演する松嶋菜々子。「9話~最終11話」のためのドラマだった!</span>


 
 家政婦のミタの三田(ミタ)の過去は?・・・ばかりが興味の大部分だったので、前回「第8話」で、三田が、その壮絶な過去を告白したものだから、”ヤマ”は終わったか・・・と思ってしまうのは、とんでもない大間違いのようだ(笑)。
 
脚本家は、「第8話」までは、「序章」ですよときっぱり!
 
今回のドラマは、
 
9話~11話(最終)までを描くために作った 
のだという。
 
「終盤へのラストスパートとなる9話以降は「阿須田家の終息を含め、三田にはこんな過去があったのか!? なんて事を最後の最後まで引っ張るようなことはしません(笑)。終息のその後の生き方を描くことが大事だから。」という。
 
「三田という人間、それに対する阿須田家の人間のかかわりを最後は描きます」と断言。 “承知しました”と、どんな命令にも従い、初回から仏壇を燃やす、次女を誘拐する、または長女を刺し殺そうとするなど、その行動や胸の内が全く読めない三田と、トラブルだらけの阿須田家が向かう先にあるものは? 
 
ラストへ向け、どのようなエンディングとなるのか、まだこれからに期待ができそうだ。
 
「第8話」で、三田(松嶋菜々子)は阿須田家から去っていった。
 
いよいよ「第9話」:
恵一(長谷川博己)と子供たちは三田の消息を追うものの、見つけられない。
 
すると、紹介所の晴海(白川由美)から「三田は別の家で働くことが決まった
と伝えられる。  
 
三田が派遣された家というのは・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(興味がある人は、以下、読まないで・・・・・笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なんと隣の、あのうるさいおばさんの「皆川家」だった!。
(まったく、なんという脚本のうまさ。展開!?)
 
恵一と子供たちは、あ然とする。
子供たちが「帰ってきてほしい」と必死に訴えても、三田は・・・
 
私はもう、みなさんとは何の関係もありません
 
と冷たく突き放す。  
 
一方、三田が辞めたことを知ったうらら(相武紗季)は、阿須田家にやって来て「これからは私が毎日食事を作りに来る」と張り切る。
 
しかし、いつもの調子でドジをやらかし、父・義之(平泉 成)にさえ少しは空気を読めと連れて帰らされる。
 
そんな中、三田の雇主となった真利子(佐藤仁美)から「夫を尾行して」と指示された三田は、夫の功が不倫をしていて、結婚したことを後悔していることを突き止め、真利子に報告する・・・。
 
阿須田家の家族の存在が薄くなってしまう!?(笑)。


 
といったことは、ともかく、松嶋菜々子といえば、きれいなおねえさん女優だったが、結婚・出産、CM女優に収まってしまうのかと思われたが、どっこい、だった。
 
最近のCMで、子供と幸せそうに暮らす、明るい母親の顔を見るにつけ、その対極にある「ミタ」の能面のような顔との大ギャップ!に驚かされる(「ミタ」を見ている視聴者は、普段家でも、能面のような暮らしではないかと想像していたようだが、さすが、女優と思わせる)。
 
一方で、阿須田家の子供たちの演技は、いいとして、相武紗季が、味を出しきれず空回りなのだとか。ミタの存在が大きすぎて、かわいそうな気もするが。
 
このミタの迫力は、「告白」の松たか子を上回るのではと思ってしまった。
女優は、顕示欲の塊といわれるが、トップ女優の意地を見せているのだろう。
 
 
蛇足:そもそも、美人女優の松嶋菜々子がなぜ、「ミタ」役を引き受けたのか。
 
プロデューサーによると、「家政婦っぽくなくてギャップがある人でいきたいと話し合い、脚本家の遊川さんから松嶋さんの名前が。企画には自信があったものの、ドキドキしながらオファーすると、面白がってくれて」。「松嶋さんはタイトルの6文字で決めたそうです」(笑)。“コメディーにもシリアスにもどちらにもなる可能性を感じられた”といって快諾してくれました」(大平プロデューサー)
 
恵一役の長谷川博己(34)については、「4人の子持ちに見えないかもという不安もありましたが、お会いしてみると長谷川さんも“流されるタイプ”に見えた。恵一っぽい」と脚本の遊川さんが抜擢。
 
「普段はかっこつけてるだけで、男は流される動物なんです(笑)。長谷川さんはかっこ悪い人をどこまでもかっこ悪く演じられる。それこそすばらしい」(遊川・脚本家)。
 
”男は流される動物”・・・言い得て妙、そんなものかもしれない(爆)。