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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

女優:水原希子(きこ)(「ノルウェイの森」)


 映画「ノルウェイの森水原希子インタビュー(再生不可)
 
 

ノルウェイの森
に大抜擢され、映画デビューしたモデルの
水原希子(きこ、20歳)という女優は、インパクトがあった。この「緑」という役柄には、演技経験のある女優が100人以上名乗り出たといわれるが、監督のトラン・アン・ユンはすべて、「ノ―」といい、まったく無名の実績もない水原をなぜ選んだのか?
 
制作のスタッフが、雑誌を見て、雰囲気があるかもしれないという助言で、決まった。言ってみれば賭けのようなものだった。映画では、透明感があり、独特なセリフ回しが、強く印象に残る。
 
松山ケンイチ(25)が演じるワタナベを翻弄する女子大生、緑を演じた水原は、撮影を振り返って「もう毎回、逃げだそうと考えていました。でも現実的に、逃げたら事務所に殺されると思いました」と笑う。映画の中では、はっきりとしたものの言い方が、むしろ小気味いい(笑)。映画のキャラクターはかなりクールだった。
アジアっぽいエキゾチックな顔立ちだと思ったら、米国人の父と韓国人の母を持つハーフで、1990年、米テキサス生まれで、育ったのは神戸。7年前から、本人が「天職」というモデルの仕事をしていた。撮影現場では、「周りは皆、敵にみえた」というのが可笑しい(笑)。
水原は「そんななかで、自分を支えたのは、松山だった。今のは良かったよとか」。一方で、厳しい演技指導で水原を「泣かせた」トラン監督にも感謝しているという。自身の殻を打ち破ることができたのだと語る。
これからが楽しみな女優だ。1作だけのラッキーガールで終わらなければいいが。
次の作品が決め手か。