fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「サンセット大通り」(1950)</span>

サンセット大通り」(1950)は、大女優、グロリア・スワンソンの代表作。

グロリア・スワンソンといえば、記憶に間違いがなければ、かの淀川長治さんが、無声映画時代から現代までの女優お気に入りベスト10の一人に挙げていたのを本で読んだことがあります。そのほかでは、クララ・ボウグレタ・ガルボなどだったと記憶しています。

それはそうと、「サンセット大通り」のスワンソンの鬼気迫る演技といったら、映画史上でも屈指の名演といわれ、恐ろしいほどの迫力で迫っていました。


この映画では、若き日のウイリアムホールデンも出ていました。

こんな話:
ある日、売れない脚本家のジョー・ギリス(ウイリアムホールデン)は借金取りから逃げている途中、サンセット大通りにある寂れた邸宅に逃げ込む。その邸宅はサイレント映画時代のスター女優であったノーマ・デズモンド(グロリア・スワンソン)が、召使のマックス(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)と共にひっそりと暮らしていた。

ジョーは銀幕への復帰を目論むノーマのために、彼女が書き上げた映画脚本の手直しをするように要求される。うだつの上がらない生活に嫌気がさしていたジョーはこれを受け入れ、以降住み込みのゴーストライターとしてノーマと奇妙な共同生活を始めるのだった・・・。

ノーマ役は、グレタ・ガルボなど様々な女優が候補に挙がったが、落ちぶれた女優の役柄は敬遠されて、なかなか決まらずにいたが、ビリー・ワイルダーが大物女優のスワンソンから承諾をもらい撮影したという。

ノーマは、昔の栄光を忘れられず、今も大女優の幻影を抱いており、マックスを監督と思い込み、カメラを回すように命令する。マックスが忠実に、それに応えて、カメラを回す(実際のストロハイムは、サイレンと時代の大監督)。そのカメラに向かって、演技を見せるノーマの迫力。現実もスランプにあったスワンソンが、この映画でカムバックしたようです。

ビリー・ワイルダー監督作品は、素晴らしい作品が多いですが、個人的なお気に入りは
①「情婦」
②「アパートの鍵貸します
③「お熱いのがお好き
④「昼下りの情事」
⑤「サンセット大通り

ビリー・ワイルダー監督の主な作品:

1933年 悪い種子 - Mauvaise Graine (脚本・監督)
1942年 少佐と少女 - The Major and the Minor (脚本・監督)
1943年 熱砂の秘密 - Five Graves to Cairo (脚本・監督)
1944年 深夜の告白 - Double Indemnity (脚本・監督) ☆☆☆
1945年 失われた週末 - The Lost Weekend (脚本・監督) ☆☆☆
1948年 皇帝円舞曲 - The Emperor Waltz (脚本・監督)
1948年 異国の出来事 - A Foreign Affair (脚本・監督)
1950年 サンセット大通り - Sunset Blvd. (脚本・監督) ☆☆☆☆
1951年 地獄の英雄 - Ace in the Hole (脚本・監督・製作)
1953年 第十七捕虜収容所 - Stalag 17 (脚本・監督・製作)☆☆☆
1954年 麗しのサブリナ - Sabrina (脚本・監督・製作)☆☆☆
1955年 七年目の浮気 - The Seven Year Itch (脚本・監督・製作)☆☆☆
1957年 情婦 - Witness for the Prosecution (脚本・監督・製作)☆☆☆☆
1957年 昼下りの情事 - Love in the Afternoon (脚本・監督・製作)☆☆☆☆
1957年 翼よ! あれが巴里の灯だ - The Spirit of St. Louis (脚本・監督)☆☆☆
1959年 お熱いのがお好き - Some Like It Hot (脚本・監督・製作) ☆☆☆☆
1960年 アパートの鍵貸します - The Apartment (脚本・監督・製作)☆☆☆☆
1961年 ワン・ツー・スリー - One, Two, Three (脚本・監督・製作)
リバイバル公開時の題名『ワン・ツー・スリー ラブ・ハント作戦』
1963年 あなただけ今晩は - Irma la Douce (脚本・監督・製作) ☆☆☆
1964年 ねぇ!キスしてよ - Kiss Me, Stupid (脚本・監督・製作)
1966年 恋人よ帰れ!我が胸に - The Fortune Cookie (脚本・監督・製作)
1970年 シャーロック・ホームズの冒険 - The Private Life of Sherlock Holmes (脚本・監督・製作) ☆☆☆
1972年 お熱い夜をあなたに - Avanti! (脚本・監督・製作) ☆☆☆
1974年 フロント・ページ - The Front Page (脚本・監督) ★★
1979年 悲愁 - Fedora (脚本・監督・製作)
1981年 バディ・バディ - Buddy Buddy (脚本・監督)



☆☆☆☆