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<span itemprop="headline">ちょっとお茶でも:世界一の自動車メーカーも倒産。</span>


アメリカの名門自動車メーカー、GMゼネラル・モーターズ)が破産した。米連邦破産法11条
(チャプター・イレブン)の適用を正式に申請した(6月2日の日経など)。




90年代まで、自動車業界の“ビッグ3”として、なかでも首位を「走ってきた」GMが倒産するとは、誰が想像したか。米国では、日本車の勢いが増して、一時保護主義に走り、日本車の自主規制があったりしたが、今では、「トヨタ」が世界一の自動車メーカーとなった。

映画「グラン・トリノ」の中でも、フォードの元工員だったコワルスキー(クリント・イーストウッド)にしてみれば、周りにアジア人が住み着いて、日本車が闊歩するなどは許せなかっただろうが、時代の流れには逆らえなかったようだ。

映画「アメリカン・ギャングスター」でも、ソニー、トーシバなどの日本製品が米国を席巻していることが槍玉に挙げられていた。

実際に米国では、東芝機械事件(東芝機械が、ソ連に販売したスクリューが、軍事用に転用できる
ということで、共産圏輸出規制の対象になっていたとして訴えられた事件)が起きたときには、
全米のTVで、アメリカ人が東芝製のラジカセを叩き壊すシーンがおおきく報道された。

すさまじいボイコット運動の象徴的な出来事を目の当たりにした。

あの事件で、東芝の本体の会長、社長が辞任までしたのだった。
あれは、今から思えば、それほどの技術でもないらしく、「みせしめ」の
意味があったような気がする。

アメリカの映画会社や、ランドマーク的建造物を日本企業が買収したりして、一時ジャパン・
バッシングの嵐もあった。

昨日の日経の一面コラムに面白いことが書いてあった。

第二次大戦中に、経済学者のドラッカー氏が、GMに社内調査・分析を頼まれたときのこと。

20年以上GMのトップだった人が、ドラッカー氏に注文したのはたった一つ。

「こんな助言なら気に入ってもらえるだろうというのだけは出すな」

企業の命は、昔から30年といわれる。

どんなに今隆盛に見えても、必ず衰えるという教訓だ。

人間にも、当てはまるような気がした。