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<span itemprop="headline">「映画のラストシーン」⑫ 「サイコ」</span>


いわゆる「サイコ・スリラー」の原点とも言うべき、アルフレッド・ヒッチコックの代表作。

4万ドルの現金を横領して逃走した女性秘書は、恋人のもとへ向かう途中、道に迷いノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)が経営するモーテルに泊まるが、正体不明の女性(?)にシャワー室で惨殺される・・・。

失踪した彼女の行方を追ってきたボーイフレンドと妹は、ノーマン・ベイツのもう一つの人格を目の当たりにする。上映開始からラストまで、あっと驚くどんでん返しの連続で、今観ても十分に楽しめるサイコ・スリラー映画のはしりとなったアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作。


続編が何本か作られたが、遠く及ばず。

ルフレッド・ヒッチコック監督というのは、人間に潜む “覗き見”の本能を描いた作品が多いように感じた。「裏窓」では、望遠鏡で、向かいのアパートの住人の生活をのぞいていたし、「サイコ」の導入部は、カメラがぐんぐんとアパートの部屋にクローズアップして行き、そこでの情事をとらえていくものだった(様な気がする。)。最初からわくわく(笑)。

この映画のラスト・シーンは「3度」驚く。

「シャワーのナイフによる殺人」の光景ではない。

イスに座った “母親”が振り向くシーンだ!
そして、沼に浮かんでくる車!
そして、そして、ノーマン・ベイツの不適な、異様な顔のアップ!
(怖~!)

アンソニー・パーキンスは、こうした精神に異常をきたしたような役柄はすごい。



☆☆☆☆