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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946)</span>

郵便配達は二度ベルを鳴らす」(The Postman Always Rings Twice)は何度か映画化されているが、
これまで見たのは、1981年のジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング主演のバージョン。

一昨日、仕事で都内に宿泊したので、”ホームシアター”映画見放題1,000円という
カードを購入して、見たのが1946年版の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。

ラナ・ターナーの魅力全快の映画ですね。

60年以上前のモノクロ映画ながら、この映画のラナ・ターナーのスタイルのよさ、
美貌は、当時相当話題になったようです。ショート・パンツでちょっとグラマラス(?)で、
人気があったのが理解できます。

なおタイトルにある、”郵便配達は・・・”は、アメリカでは、郵便配達員は、一般の客と
区別するために、二回だけベルを鳴らすといい、同じ事件は二度繰りかえされる、といった
意味があるようです。映画に、郵便配達員は登場しません(笑)。


1946 - The postman always rings twice: Lana's lipstick


監督: テイ・ガーネット
原作: ジェームズ・M・ケイン
脚本: ハリー・ラスキン
撮影: シドニーワーグナー
音楽: ジョージ・バスマン
出演: ラナ・ターナー、ジョン・ガーフィールド、セシル・ケラウェイ

ストーリー:
サンフランシスコから流れてきた流れ者のフランクは、安食堂を経営する男ニックと知り合い彼の店で働き始める。フランクはニックの美しい若妻コーラと恋に落ち、2人はニックの殺害を計画するが・・・。

殺人と裏切りによって疑心暗鬼に陥る男と女の悲劇を描いたフィルム・ノワール最盛期の傑作。

不倫、殺人、詐欺がテーマの過激な小説として原作は絶賛を浴び、1934年のベストセラーの一冊となった。

RKO社が最初に映画化を興味を示すが、検閲機関ヘイズ・オフィスは、映画を製作しても映画公開の許可は与えないと警告したためRKOは映画化をあきらめたという。

同じく映画化に興味を持っていたコロムビア社とワーナー・ブラザーズ社も映画化を断念。

M-G-Mは原作のきわどい性や暴力描写を緩和させるという条件つきで映画化の許可を得て、
1934年に2万5000ドル支払って映画化権を獲得。しかし、道徳観の欠如した物語は当時の観客にはあまりにも衝撃的だったため、小説は長い間映画化されずに倉庫に眠っていた。

紆余曲折の末に、原作者のケインが自ら戯曲化を行った舞台版が1936年にブロードウェイで上演。フランスでは1939年にピエール・シュナル監督が『Le Dernier tournant』のタイトルで最初の映画化を行い、 1942年には若きイタリア人監督ルキノ・ヴィスコンティが、映画化権を得ずに『妄想(邦題は
郵便配達は二度ベルを鳴らす』)』のタイトルで映画化。

このヴィスコンティの処女作は高い評価を得たものの、M-G-Mは許可なく作られたこの映画のアメリカでの上映を許可しなかった。

その後、アメリカでも映画化され、当時25歳のラナ・ターナーが抜擢され、ターナーの人気はうなぎのぼりとなった。

フランク役には、ワーナー・ブラザーズ社の作品でタフガイを演じて注目を集め、心臓を患っていたために除隊させられたジョン・ガーフィルドを起用した。

後のジャック・ニコルソン・バージョン(カラー)ほど、過激な描写はなかった(笑)。

ラナ・ターナーは何本か映画を見たが、一見マリリン・モンローか、京マチコ・タイプの
少しポッチャリ型の美人タイプのよう。

ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング作品ももう一度見たくなった(笑)。

☆☆☆


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