「荒野のストレンジャー」(原題:High Plains Drifter,1972年製作、1973年公開)は、クリント・イーストウッドの「恐怖のメロディ」に続く監督第2作品目の映画。イーストウッドのマカロニ・ウエスタンの集大成というのが、当時の謳い文句だった。マカロニとの決別の映画だったのかともとれる。
高原の町ラーゴに、1人の無宿者(クリント・イーストウッド)がやってきた。
男は馬を納屋にあずけると酒場に入り、飲み始めた。
そこに、ビル、トミー、フレッドの3人が入ってきて男にからんだが、男はそれを無視した。
男は次に床屋へ行った。
そこへもさっきの3人組がやってきて嫌がらせを始めたが、突然、白衣の下から男の拳銃が陽を吹いた。
3人は床に倒れた。一瞬の出来事だった。
その場に居合わせた小びとのモーデカイ(B・カーティス)は声もなくただ見つめるだけだった・・・。
まったく荒野の用心棒などのマカロニ映画の復活だった。
タイトルどおり、荒野の”ストレンジャー(正体不明の男)”をイーストウッドが
かっこよく演じた。
まったく、絵になるイーストウッドであった。
この映画で、マカロニ・ブームは完全に終わった!?。