映画のタイトルに「大」の文字をつけると、それだけで ”スケール”が大きくなったような
印象を受けるから不思議な力が「大」にはある。ただ、やみくもな安易なつけ方には抵抗もある。
気がつくままに、いくつか映画のタイトルを拾ってみた。
「大脱走」・・・いかにも、大掛かりな脱走のようではないですか(爆)。
ジョン・スタージェス監督で、スティーブ・マックイーン、リチャード・アッテンボロー、
チャールズ・ブロンソンなどが、脱走劇を繰り広げ、アクション大作となった。
「大空港」・・・空港に大の字をくっつけて、考えてみれば、変なタイトルだ。オリジナルの
タイトルは、空港(Airport)だったはずだ。それが、いかにも空港を舞台にした大作の雰囲気だ。
この映画の魅力は、伝統的なオールスターキャストという点である。バート・ランカスター、
ディーン・マーチン、ジョージ・ケネディ、ジャクリーン・ビセット・・・。
「大反撃」・・・これもバート・ランカスターが、黒の眼帯をつけた戦争アクションで、
いかにも、勢いが伝わってくる。
「大列車作戦」・・・これも、バート・ランカスター(笑)。ランカスターは「大」っていう決まりでもあったのか(爆)。本来、列車大作戦なのだろうが、大列車作戦でも、耳に響きがいい。
「大地震」・・・これは ”自然”の名前。チャールトン・へストン主演で、パニック映画の傑作と言われる。
「大逆転」・・・エディ・マーフィー、ダン・エイクロイド主演で、これもタイトルは普通。
「○○大作戦」というタイトルの映画は多い。
「戦略大作戦」「バルジ大作戦」「特攻大作戦」「ミニミニ大作戦」「エロチカ大作戦」(ン?)
「クロスボー大作戦」「あきれたあきれた大作戦」・・・。
”大追跡”・・・「おかしなおかしな大追跡」
”大捜査”・・・「夜の大捜査線」「踊る大捜査線」
日本の映画にもあったな。
「大停電の夜に」(どうして ”大”停電なのか?爆)
「大日本人」・・・。
「大」をつけて成功した映画が多いが、なかには、客集めのための明らかな ”便乗”タイトルもあるようだ。