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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「悪魔の手毬唄」(1977)</span>


 横溝正史の同名小説の映画化。監督は「犬神家の一族」の市川崑
 
 市川監督と、何度もコンビを組んでいる岸恵子は、
 市川映画の中では、この「悪魔の手毬歌」がもっとも
 気に入っていると、先日テレビのインタビューで話していた。

 岸は、この映画では、連続殺人を行う青池リカを演じていた。
 「(普通は、女優は、あらゆる役柄に挑戦するものだが)自分にないもの、
 お金のために「媚」を売るなど共鳴できないものは、演じない」と岸。
 しかし、「悪魔の手毬歌」のように、動機・理由があれば、
 連続殺人でも演じる、と語っている。

 ストーリー:
 金田一耕助石坂浩二)が、磯川警部(若山富三郎)に
 旅行先を相談したのが運のつきだった。

 実はこの鬼首村は20数年前に殺人事件が在ったのだが
 事件の謎が結局解けず迷宮入りになってしまったと言う
 磯川警部には忘れる事の出来ない土地であった。

 磯川警部は、この事件にはカラクリがあるのではないかと
 言う疑念を20年経った今でも忘れる事は無かった。

 現地で再会した金田一と磯川はお互い懐かしんだ後、
 さりげなく磯川は迷宮入りになった事件の話題を切り出す。

 その話術にグイグイ引っ張られていく金田一・・・。

 やがて滞在先で奇妙な殺人事件が起こった。
 鬼首村に伝わる手毬唄の内容に当てはめて次々と殺されていく。
 誰が何のために・・・そして20年前の事件との関わりは?
 名探偵と鬼警部は謎解きに立ち上がるのであった。

 そうそうたる俳優が出演していた。
 横溝原作映画が、1970年代半ば以降、
 一時ブームとなった。

 ブームの先鞭をつけたのは、「見てから読むか、読んでから見るか」の
 メディア・ミックス戦略を打ち出した角川書店角川映画
 第1作「犬神家の一族」である。
 昨年、同一監督(市川崑)・同一主演(石坂浩二)でリメイクされた。

 横溝原作は、田舎の因縁、風習、言い伝えなどを題材にしているが、
 「八つ墓村」など、おどろおどろしい作品が多く、個人的には
 好みの範疇を外れるんですが・・・(爆)。

「悪魔の手毬歌」のキャスト(役名)
石坂浩二金田一耕助
岸恵子 (青池リカ)
北公次 (青池歌名雄)
永島暎子 (青池里子)
渡辺美佐子 (別所春江)
仁科明子 (別所千恵)
草笛光子 (由良敦子)
頭師孝雄 (由良敏郎)
高橋洋子(1)由良泰子)
原ひさ子 (由良五百子)
川口節子 (由良栄子)
辰巳柳太郎 (仁礼嘉平)
大羽五郎 (仁礼直太)
潮哲也 (仁礼流次)
永野裕紀子 (仁礼文子)
富田恵子 (仁礼路子)
若山富三郎 (磯川警部)
加藤武 (立花捜査主任)
中村伸郎 (多々良放庵)
大滝秀治 (権堂医師)
三木のり平 (野呂十兵衛)
山岡久乃 (井筒いと)
林美智子 (お幹)
白石加代子 (司咲枝)
岡本信人 (中村巡査)
常田富士男 (辰蔵)
小林昭二 (日下部是哉)
辻萬長 (野津刑事)