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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(81)「仁義」</span>



 
 2度目の紹介かもしれない(笑)。

 フランスの暗黒映画(フイルム・ノワール)の巨匠、ジャン・ピエール・メルビル
 監督の「仁義」(1970)は、男たちの物語。それも、主要人物5人が、個性派ぞろい。
 日本の”仁義”に通じるのか、邦題が「仁義」だった。
 日本なら、兄弟仁義、ということもあるが、このタイトルはタイトルでいいのかな(笑)。
 とにかく、クールな映画だ。
 女性が出てこない。
 霧にむせぶような、雰囲気がいい。
 映画の原題はLe Cercle Rouge (赤い輪)。
 運命の糸に結ばれた男たち、といった意味なのか。

 アラン・ドロンがヒゲをたくわえ、かっこいい。
 イブ・モンタンは、射撃の名手で、ちょっと飲んだくれの役柄だが、これもかっこいい。
 ジャン・マリア・ボロンテは、マカロニ・ウエスタンで有名だが、この映画でも、
 味があった。
 フランソワ・ペリエは、フランス映画では、貴重な脇役で、ベテラン。「Z」 では、検事総長に扮し、
 将来を嘱望される予審判事のジャンル・ルイ・トランティニャンに、アドバイスする。
 ブールビルも、ベテランの味をにじませていた。

 3時間近くの長い映画だが、あきさせなかった。
 映像が全体に抑えたカメラで、もやがかかったような、雰囲気がよく出ていた。

 フランスの、この手のフイルム・ノワールでは、「サムライ」「シシリアン」などと
 並んで、好みの1本だ。

 「仁義」のかっこいい男たちはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=d21VLAse7Vg

 もう一度、じっくり見たい映画の1本だ。
 
 アラン・ドロン映画を年代別に分類しているAstayさんの「仁義」はこちら:
 http://blogs.yahoo.co.jp/astay0706/7263726.html?p=1&pm=l
 Astay女史は、アラン・ドロンの大のファンで、今春パリで、ドロンの舞台を鑑賞した際、
 楽屋などで、ドロン本人と会い、握手、ハグ(笑)まで・・。5回も会ったそうな。
 もう、手を洗ってしまったか?(爆)。