「ワーキング・ガール」(1988年)
この映画を見た時は、ハリソン・フォード、シガニー・ウイーバー、ほとんど新人のメラニー・
グリフィスくらいしか知らなかったが、今調べると、アレック・ボールドウインとなんとケビン・スペーシー、
ジョーン・キューザックもでていた(笑)。今から思うとずいぶんと有名になった俳優が出て
いたものです。監督は「卒業」のマイク・ニコルズ。音楽も、いい。
ニューヨークの証券業界が舞台で、ビジネスと恋に賭けた女の闘いと、アメリカン・ドリームを描く。
内容的には ”イブの総て”の現代版といったところか。
ニューヨークの証券会社で秘書として働くテス・マクギル(メラニー・グリフィス)は、頭は切れるが
学歴不足。そのことで、証券マン養成コースからはずされ、どじを踏んで、ボストンから転勤して
きた女性重役キャサリン・パーカー(シガニィー・ウーヴァー)の秘書に配置変えとなってしまう。
キャサリンはいかにも洗練されたニューヨークのエリートという感じ。それに圧倒されるテス。
キャサリンは、休暇を過ごしたスキー場で足を骨折してしまい、回復までの間は、すべてテスに
任されることに。
合併の契約などを、本来はキャサリンが行なうべきところを、テスがまとめてしまい、相手先の社長に
も気に入られ、地位とキャサリンの恋人までもゲットしてしまうと言うドリーム物語。一方、調印の直
前、「そのアイディアは、秘書のテスが盗んだものだ」とキャサリンが会議に駆けつけて話すがすでに
遅し。上司だったキャサリンはクビになってしまう。
面白いのは、ケビン・スペーシーがセクハラ親父に扮していること。「LAコンフィデンシャル」
などからは想像できない役柄(笑)。「ワーキング・ガール」は、まさに、日本の「OL」。
主人公のテスは、パワフルで、アメリカのOLの強い面が出ていた。