視聴率を稼ぐためには、ストーリーの重きも変えてということでしょうか。
山崎豊子原作のTV版の第1回「華麗なる一族」〈1月14日)を見ると、いかに木村拓哉を多く
画面に出すか〈爆)に終始しているような印象でした。テレビ・コマーシャルも、
渡哲也とのコンビや、出ずっぱりの、ひっぱりだこ。だんだん、年齢とともに、落ち着いてきた
印象ですが、SMAP仲間のあいだでも「スッゲー」といった、二十歳前後の若者言葉は、
そろそろ控えたほうが・・・(爆)。
映画版も原作も、父親の万表大介が主役で、銀行の合併にうごめく、閨閥を中心とした様々な策略
などが中心でした。TV版は、長男の鉄平(木村拓哉〉を前面に出して、父親との対決などを
描いています。
山崎豊子原作では、「白い巨塔」などが有名ですが、昨年の「女系家族」も含めて、
重厚なドラマで、見ていて引きつけられます。松本清張の「砂の器」などと双璧だと
考えています。清張は「黒皮の手帳」をはじめ、まもなくの「わるいやつら」(映画のほか、
何回もTVドラマ化している)にも期待がかかります。
それにしても、いまさらながら、視聴率男ですね、キムタクは。今回、27%以上。
昨年は「武士の一分」で、評価され、映画界でも期待されていくことでしょう。
「2046」はちょっと中途半端な感じで、必ずしもいいとはいえませんでしたが・・・。
「華麗なる一族」のTVドラマが成功すれば、また、映画バージョンのリメイクなんて
あるのか・・・。そこまでは、見る側としては、もう結構というのが本音ですが(爆)。