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<span itemprop="headline">訃報:作家・山崎豊子、死去。88歳。</span>


 
白い巨塔」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」など、巨大組織の暗部や企業組織の腐敗などを浮き彫りにした長編小説を書き続けた直木賞作家の山崎豊子さんが29日未明、死去した。88歳だった。
 
大阪・船場の老舗の昆布商の家で生まれ、1944年、毎日新聞大阪本社に入社。学芸部記者として在籍中の57年、生家をモデルにした「暖簾(のれん)」でデビュー。
 
1958年、2作目の「花のれん」で直木賞を受賞し、退社して作家活動に入った。

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国立大医学部の教授ポストをめぐる権力闘争を告発した「白い巨塔」(1965~69年)以来、「華麗なる一族」(1973年)、「不毛地帯」(1976~78年)、ジャンボ機墜落事故を招いた航空会社の腐敗体質をえぐった「沈まぬ太陽」(1999年)など、綿密な取材に基づく社会派の視点で、不条理な組織体質や権力の矛盾に切り込んだ。
 
白い巨塔」などは、何度もテレビドラマ化され、高視聴率を上げ、映画は一大センセーションを巻き起こしたが、同作品のみならず、「華麗なる一族」「不毛地帯」は、映画もドラマも大きな話題となった。
 
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個人的な邦画ベストテンには「白い巨塔」(1966)は、間違いなくトップ5に入る作品。
 
不毛地帯」(1976)も10位までには入れたい作品だ。
骨太の作品で知られ、航空機事故を壮大なスケールで描いた「沈まぬ太陽」もナショナルフラッグの日航JAL)を舞台にした近年ではまれにみるオールスターキャストの大作だった。
 

 
   白い巨塔」予告編
 
不毛地帯」などは、世間をさわがせた「ロッキード事件」とほぼ同時に映画化され、
あまりにも、現実とそっくりなので驚いたものだった。
 
 
   「不毛地帯」特報


 
映画は見逃したがテレビドラマ版「女系家族」(2005)は、遺産相続を巡る
3姉妹と、愛人による骨肉の争いが見ものだった。
 
松本清張と並んで、昭和の偉大な作家のひとりで、山本薩夫監督による映画化によって、原作に勝るとも劣らない作品となって、映画ファンの脳裏に記憶されるだろう。
 
「太陽(偉大な作家)もいつかは沈む」ということか。
 
ご冥福を祈ります。
 
 
 
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