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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代⑯「ブーべの恋人」</span>


 映画のタイトルで、「○○の恋人」というのは沢山ありましたが、
 オードリーヘプバーンの「パリの恋人」、
 オルネラ・ムーティの「シシリアの恋人」「ノッティングヒルの恋人」などがある
 ものの、日本中の女性映画ファンの涙を搾り取ってしまったのが、この「ブーベの恋人」
 (1963年)でしょう。

 リアルタイムでは、見ませんでしたが、ずっと後に見ました。
 主題曲テーマ(映画は演奏のみ)に歌詞がついて、ザ・ピーナッツが哀愁を込めて
 歌っていたのは聞いていました。

 「女の命は~野原に人知れずに咲く花よ」ですね。サビの部分は
 「女の愛の運命(さだめ)は、苦しみを乗り越えて咲く花よ~」
 いかにもという感じで、現代にはもはや通じないでしょうね(爆)

 映画自体が、いってみればお涙頂戴の映画でした。日本人受けするストーリーです。
 
 恋人が何年も刑務所に入って、けなげにも何年も”いちづに”会いに行く
 クラウディア・カルディナーレに涙したのでした。
 その恋人が、あの「ウエストサイド物語」で、かっこいいと
 大人気になったジョージ・チャキリスとあっては、放って
 おけないでしょう(笑)。

 スター街道まっしぐらのクラウディア・カルディナーレ(CC)の代表作。
 ハスキーボイスが特徴のCC。第二次世界大戦末期のイタリアが舞台。
 暗い世相の中で逞しく生きるマーラという女性は、喜怒哀楽の激しい女性。
 ただ、非情な運命に翻弄されつつも「芯」の強さは失うことがなかった。
 ジョージ・チャキリス演じるブーベは、一見勇敢に見えて苦境に陥ると心の
 弱さが露呈していく(これが母性本能をくすぐったのか=その辺は男には
 わかりませんが=爆)。

 殺人を犯したブーベが国外へ逃亡中に、マーラは、好青年のステファノに出会ってしまう。
 まじめな好青年のステファノ。誠心誠意マーラに尽くすステファノだが、マーラは自分を本当に
 必要としているのはブーベであることを悟り、彼の恋人であり続けることを決意する・・・。

 汽車の窓に映る、もの悲しそうなマーラの姿。今日も会いに行く・・・。

 映画自体はモノクロで単調なストーリーでしたが、俳優と音楽とせつなさに満ちた音楽で
 映画は大ヒットとなったのでした。未見の方、涙したい方は、ご覧ください(爆)。



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