映画のタイトルで、「○○の恋人」というのは沢山ありましたが、
オードリーヘプバーンの「パリの恋人」、
オルネラ・ムーティの「シシリアの恋人」「ノッティングヒルの恋人」などがある
ものの、日本中の女性映画ファンの涙を搾り取ってしまったのが、この「ブーベの恋人」
(1963年)でしょう。
リアルタイムでは、見ませんでしたが、ずっと後に見ました。
主題曲テーマ(映画は演奏のみ)に歌詞がついて、ザ・ピーナッツが哀愁を込めて
歌っていたのは聞いていました。
「女の命は~野原に人知れずに咲く花よ」ですね。サビの部分は
「女の愛の運命(さだめ)は、苦しみを乗り越えて咲く花よ~」。
いかにもという感じで、現代にはもはや通じないでしょうね(爆)
映画自体が、いってみればお涙頂戴の映画でした。日本人受けするストーリーです。
恋人が何年も刑務所に入って、けなげにも何年も”いちづに”会いに行く
クラウディア・カルディナーレに涙したのでした。
その恋人が、あの「ウエストサイド物語」で、かっこいいと
大人気になったジョージ・チャキリスとあっては、放って
おけないでしょう(笑)。
スター街道まっしぐらのクラウディア・カルディナーレ(CC)の代表作。
ハスキーボイスが特徴のCC。第二次世界大戦末期のイタリアが舞台。
暗い世相の中で逞しく生きるマーラという女性は、喜怒哀楽の激しい女性。
ただ、非情な運命に翻弄されつつも「芯」の強さは失うことがなかった。
ジョージ・チャキリス演じるブーベは、一見勇敢に見えて苦境に陥ると心の
弱さが露呈していく(これが母性本能をくすぐったのか=その辺は男には
わかりませんが=爆)。
殺人を犯したブーベが国外へ逃亡中に、マーラは、好青年のステファノに出会ってしまう。
まじめな好青年のステファノ。誠心誠意マーラに尽くすステファノだが、マーラは自分を本当に
必要としているのはブーベであることを悟り、彼の恋人であり続けることを決意する・・・。
汽車の窓に映る、もの悲しそうなマーラの姿。今日も会いに行く・・・。
映画自体はモノクロで単調なストーリーでしたが、俳優と音楽とせつなさに満ちた音楽で
映画は大ヒットとなったのでした。未見の方、涙したい方は、ご覧ください(爆)。
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