映画は1969年だが、日本公開は1970年で、「70年代」に入れました。
「死刑台に接吻」(1969、公開1970)は、ヒッチコックの名作の1本「見知らぬ乗客」のリメイク
作品。今のハリウッドのリメイク流行りは、食傷気味だが、昔はたまにリメイクもあったが、
「質」が違うように思う。
オリジナルは、よく知られるように“交換殺人”がテーマ。「死刑台に接吻」も、交換殺人の恐怖を
描いていた。主演のキャロル・リンレーが美しいだけに、“殺人”の恐怖感がいっそう増した。
サスペンス映画として、楽しめた。
まずファースト・シーンで、一見してキャロル・リンレーが精神異常の人間であることがわかる。
ドクターが邪魔な存在で、精神病院に送り返されないために、「見知らぬ人」に殺人を持ちかける。
その見知らぬ人は、常に“2番手”と呼ばれる男であり、ゴルファーで、常に2番。1番手の男が邪魔
なのだ。この弱みを握った女が、このゴルファーに1番手を殺すから、医者を殺してと殺人を持ち
かける、というより強要する。
女は、実際にそのゴルフの1番手の男を殺してしまう。
「今度は、あなたの番よ」という女。女は、いつの世も怖い~!
男は、冗談のつもりだったから、さあ大変なことに(笑)。
映画は、さまざまなにくいテクニックを使って、ラスト・シーンへ!
上手い、幕切れが待っている(爆)。
あるシーンでは、迫力があり、手に汗握ってしまいました。
映画としては、B級サスペンスでしょうが面白い。