「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)でキャロル・リンレーが劇中歌「The Morning After」を歌っていた(ただし、実際に歌っていたのはモーリン・マクガヴァン)。そのキャロル・リンレーが「バニー・レークは行方不明」では、娘が行方不明になったと騒ぐが、まわりからは本当に娘がいたのか?精神的におかしいのでは?と疑われるという、見ている側もそのように誘導(=ミスリード)されていたので、最後のどんでん返しにあっとおどろかされたもの。
きょう、1970年代の学生時代の手帳(「黒紙の手帖」1972)をたまたま見ていたら、映画感想メモの中で、キャロル・リンレーが「死刑台に接吻」(1969)に出演していたことがあらためてわかった。
メモをそのまま載せると・・・。
「ヒッチコックの「見知らぬ乗客」の再映画化。交換殺人の恐怖を描いて楽しめた。主演のキャロル・リンレーは、精神異常の人間。ファーストシーンでそれがわかる。リンレーにとってはドクターがじゃま(邪魔)。なぜなら、彼によって精神病院に送り返されてしまうからだ。そこで、彼を殺してほしいと”見知らぬ人”に持ちかける。その見知らぬ人(男)はゴルファー。いつも「二番手」と呼ばれる男。一番手の男が邪魔。女は男の弱みを握り、交換殺人を強要する。
女は実際に殺人を犯す。「こんどは、"あなたの番よ”」と女は言う。(追加:テレビドラマ「あなたの番です」という連続殺人ドラマもあったな。笑)男は、冗談のつもりだったので、さあ大変。
映画では、いろいろなテクニックを駆使してラストシーンを迎える。なかなかうまい幕切れ(完全に忘れているが)。医者に扮した男(ウィット・ビッセル)、なかなか味わいのある俳優だ。キャロル・リンレーが美しいだけに、”殺人”という恐怖を一層感じる(以下略)」
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すっかり忘れてしまったことも、古い黒革の手帖(いつのまにか黒革になっている)をみると、だんだん思いだしてくる。そして、もう一度映画を見たくなるのだ。
1972年のマイベスト10映画:「ゴッドファーザー」のビフォア/アフターで微妙に違っている(笑)。
ぴくちゃあさんが、昔の映画館のポスターや映画などを紹介していたので、一部まねをしてみました(笑)。