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<span itemprop="headline">映画「教授のおかしな妄想殺人」 (2016)ウディ・アレン監督。</span>



教授のおかしな妄想殺人」(原題: Irrational Man、2016)を見た。
完全犯罪の殺人計画を妄想し、活力を得ていく大学教授が巻き起こす騒動を描く、ウディ・アレン監督によるダークなコメディ。昨年の映画では「ラ・ラ・ランド」の主人公エマの役で人気となったエマ・ストーンということで、”追っかけ”で「マジック・イン・ムーンライト」に続いて見ることにした。

アカデミー賞ノミネートの常連俳優のホアキン・フェニックスが、“人生は無意味である”という真理に到達してしまったニヒルで変人な大学教授を演じ、その大学教授に思いを寄せるキュートな大学生をエマ・ストーンが演じている。



原題のIrrational Manは「不条理男」の意味。
哲学の担当教授が、もっともらしく、いろいろな話をするが、かなり独善的で、学生からは一定の支持・共感を得るが、かなり危ない人物。


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主人公は、とある夏にアメリカの小さな町の大学に赴任してきたエイブ・ルーカス教授ホアキン・フェニックス。人生の意味を見失って、無気力状態が続いていたエイブ・ルーカス教授が、あるとき喫茶店で、後ろの席で話している話をそれとなく聞いていると、悪徳判事の存在で、ある家族が苦しんでいるという話が聞こえてきた。



エイブは、なんと、その判事トーマス・スパングラーの名前を控えて、そのトーマス判事を殺害することが世の中のためになると殺人計画を実行しようと思いつくのだ。

その頃、エイブ・ルーカス教授の人生は満たされ始め、なんと学生の1人ジル・ポラードエマ・ストーンに恋愛感情を持たれるなど、再び人生に光が差し始める。



果たして、エイブ・ルーカス教授は、本当に判事を殺害してしまうのか?
教授の殺害計画を知らない女子大生ジル・ポラードとの恋の行方は?
 
いかにも、ウディ・アレンらしいシニカルでコメディタッチの作品に最後まで引き込まれる。
  

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奇妙な目的=悪徳判事の殺人、という目的を見つけたことで、心身ともに元気になり、女性にモテたりするというのが皮肉めいておかしい。判事の行動パターンを知り、早朝ランニングをしている時に、殺人計画を実行に移そうとするのだが・・・。

しかし、完全犯罪に見えた殺人が、思わぬところでほころびを見せるが、自分に好意を寄せていた女子大生ジルに感づかれ、「自首」を進められる。期限を区切られ、自首するから月曜日まで待ってくれとジルにいう。

このジルさえいなくなれば、愛人(夫がいるが離婚して海外へ行くことを夢見る)とスペインかローマに逃亡できると考えた大学教授だが、果たして・・・。



あっ」という結末が待っている。
「エレベーターが死刑台になる!?」⇒「死刑台のエレベーター」(うまい!笑)。

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近年のウディ・アレンの作品は面白い。
個人的には「ブルー・ジャスミン」(2013)「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)「それでも恋するバルセロナ」(2008)などがお気に入りだ。

もちろん初期の頃の「ボギー!俺も男だ」(1972)「アニー・ホール」(1977)などもお気に入り。


今月23日に公開される最新作「女と男の観覧車」(原題:
Wonder Wheel)も面白そう。



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