fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ロスト・イン・トランスレーション」(2004)・・・異国(日本)での孤独感。

外国人が初めて訪れる日本にどのような印象を持つのか、平均的にうまく伝えている映画である。日本が舞台のアメリカ映画。

ロスト・イン・トランスレーション」は2年前の2004年春の公開。
当時話題となっていたので、すぐに劇場に駆けつけて見た。

日本の風景なのに、外国人の視点で見るとこのように映るのかと、日本人でありながら、まるで外国を見るような「発見」があり、興味を引いた。随所に笑わせるコメディータッチのシーンもあり、あきさせない。

東京のネオンだらけの街並み、夜の街の喧騒。

パチンコに狂っている(?)日本人の姿…(これでいいのか=笑)

それはともかく、アメリカ人の俳優(ボブ=ビル・マーレイ)にとっては、言葉も通じない不自由さもあって、孤独がつのる。少し疲れた中年の哀愁が抑えた演技から伝わってきた。

同じように孤独感を感じていたアメリカ人の若い女性(シャーロット)と出会い、会話を重ねるが・・・

ただ、最後まで二人の関係が、互いに親しさを感じるがロマンスに発展することもなく、ボブも倦怠期にあるのか、淡々と描かれるだけで、さよなら・・・という終わり方が、やや物足りなさを感じたが(笑)。(これはこれでいいのかな。)

ガイジンから見た日本の風景を断片的にも、幅広くつなぎ合わせて、逆に日本人から見ても日本も捨てたもんじゃないな、と思わせるような描き方であったように感じる。エキゾチックな東洋の国に映るのでしょうね、外国人には。

製作国 アメリカ/日本
初公開年月 2004/04/17
ジャンル ロマンス/ドラマ/コメディ
監督: ソフィア・コッポラ
製作: ソフィア・コッポラ
ロス・カッツ
製作総指揮: フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・ルース
脚本: ソフィア・コッポラ
 
出演: ビル・マーレイ(ボブ・ハリス)
スカーレット・ヨハンソン(シャーロット)
ジョヴァンニ・リビシ(ジョン)
アンナ・ファリス(ケリー)
マシュー南マシュー南
田所豊

(内容)(Yahoo解説より)
ヴァージン・スーサイズ」のソフィア・コッポラ監督が、自身の東京での経験を下敷きに描いたコメディ・ドラマ。

異国の地・東京で出会ったハリウッド中年俳優と若いアメリカ人の人妻が、互いに心を通わせていく中で次第に孤独や疎外感を癒していく姿をユーモラスかつ繊細なタッチで描く。

第76回アカデミー賞脚本賞受賞
ビル・マーレイが哀愁を帯びた中年男を好演(ゴールデン・グローブ賞
主演男優賞ほか数々の演技賞を獲得)。共演はスカーレット・ヨハンソン
 
ウィスキーのコマーシャル撮影のため来日したハリウッド・スターのボブ。彼は滞在先である東京のホテルに到着すると、日本人スタッフから手厚い歓迎を受けるが、異国にいる不安や戸惑いも感じ始めていた。さらに、息子の誕生日の不在を責める妻からのFAXが届き、時差ボケと共に気分が滅入ってしまう。

一方、同じホテルにはフォトグラファーの夫ジョンの仕事に同行してきた若妻シャーロットが滞在中。彼女は新婚にもかかわらず多忙な夫にかまってもらえず、孤独を感じていた。ホテルで何度か顔を合わせたボブとシャーロット。

2人はやがて言葉を交わすようになり、いつしか互いの気持ちを分かち合うようになるのだった。

☆☆☆