前に「グッドナイト&グッドラック」
(Good Night, and Good Luck)を
取り上げましたが、再び。
17日、朝の報道番組で、キャスターの鳥越俊太郎が、
「グッドナイト&グッドラック」はすばらしいよ、と
声高に取り上げていました。さすが、日本の著名なキャスター
の一人!。
エド・マロー(デビッド・ストラザーン)は、1950年代の
テレビ・キャスターとしてマーカーシズム(=赤狩り)
の不当を暴くため、番組で真っ向からマッカーサー上院議員に
敢然と挑み、番組の最後で、タバコをくゆらせながら
「グッドナイト&グッドラック」とつぶやくかっこよさ、
と鳥越キャスター。マッカーサーを追い込むのに成功したものの、
番組自体も終了するという、相打ちになってしまうのですが。
ストラザーンは、LAコンフィデンシャルに出ていたと
いいますが、ほかにいい役者がたくさん(公開当時は、
大半が無名に近いものの)出ていたので気がつきませんでした。
鳥越氏によると、この映画の監督兼俳優の
ジョージ・クルーニーは、本当はエド・マローを
演じたかったらしいが、あまりにも生々しいので、
脇に回ったといいます。また、アメリカでは、
アンカー、キャスターは、大統領以上に
尊敬を集める存在でもあると語っていました。
番組の司会者の一人が、鳥越さんのことを、
「和製マローこと鳥越キャスターでした」と
紹介し、本人苦笑いしていましたが、キャスター
なら誰もが鏡にしているのがマローであるというのが
伝わってきました。
実際に、アメリカでは、最近ブッシュに批判的な
発言をする番組のキャスターが首にされた、
ということです。なんとおそろしい。
そんなわけで、もろもろの状況から、ブッシュの
支持率は、任期をあと2年も残して20%に落ち込んで
いるとか。日本の総理大臣(小泉さん)が40%を
維持しているのを、うらやましがっているのではないか、
というオチまでありました(笑)。
この映画、もう一度、DVDでもじっくり見てみたい
ですね。(なにしろ、飛行機の小さい7インチ
くらいのビデオで見たのでは、ちょっと…)
解説:(Yahooより)
“放送の良心”としてアメリカ国民に愛された、エド・マローの
生き様を描いた本格社会派ドラマ。
“マッカーシー”批判と呼ばれる歴史的事件を背景に、時の権力者に
立ち向かった男たちの真実の物語。
エド・マロー役には『L.A.コンフィデンシャル』の
デヴィッド・ストラザーンがふんし、その相棒役には本作が
監督2作目でもあるジョージ・クルーニーが務める。
マッカーシーを含む当時の映像を実際に使うために、全編を
白黒で撮影したことで、作品に重厚感と臨場感が加わっている。