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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【4月15日:ジャッキー・ロビンソン・デー】映画「42~世界を変えた男~」(2013)再掲載。

映画「42~世界を変えた男~」(原題:42 Jackie Robinson story、2013)は10年前の2013年10月に劇場公開前に試写会で見た。 ”ベースボール関連”映画の中では近年まれにみる「金字塔」的作品が現れたと感じた。

昨日16日(米国時間15日)はドジャース大谷翔平をはじめ各球団の全選手が背番号“42”のユニフォームを身につける“ジャッキー・ロビンソン・デー”だったので、掲載記事を一部加筆して再掲載。

この映画は、世界で始めて黒人メジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)と、球団のジェネラル・マネージャー(GM)、ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)の二人が主人公だが、人種差別の激しい時代のなかで、孤独な戦いに身を投じたロビンソンと彼を支えるリッキーの姿を感動的に描いている。

・・・
GMのリッキーが、多くの野球ファンの反感、反発を押し切ってまで、黒人選手の獲得を強行したのはなぜか?人種差別、不平等を無くすための人道主義?。黒人の野球ファンを増やして、金儲けをするため?

ロビンソン選手が「なぜ私を・・・?」
GMのリッキーが答える「それは・・・」
ラストシーンで真実が明かされる。それは感動的なものだった。

・・・
アメリカで野球がメジャーリーグ・ベースボールとして1876年にスタートして以来、野球は白人のスポーツとされ、それは伝統的に「慣習」であり、1946年の400人の選手枠は、400人とも白人だった。

それが、1947年に、白人399人となり、観客もマスコミも騒然となり、ロビンソンは、行く先々で、罵声を浴び、トイレなど「白人専用」のカベにぶち当たるが・・・。

リッキーがロビンソンに、ドジャースに入る条件を二つ挙げ「守れるか?」と念を押す。それは、ロビンソンの性格、これまでの行動からは到底不可能に思われたが、それを実行するロビンソンの苦悩と勇気に感動する。

 

「42」が示すもの。
1997年にはロビンソンの背番号“42”が全球団で初の共通の永久欠番になり、彼がドジャースで初出場した4月15日には各球団の全選手が背番号“42”のユニフォームを身につける“ジャッキー・ロビンソン・デー”に制定された。

・・・
ハリソン・フォードが、これまでのイメージとがらりと異なり、別人かと思うほどの熱演だった。

・・・
「42~世界を変えた男~」は、1947年、ブルックリン・ドジャースロサンゼルス・ドジャースの前身)のゼネラルマネージャー・ブランチ・リッキーは、ニグロリーグでプレーしていたアフリカ系アメリカ人ジャッキー・ロビンソンをチームに迎え入れる。

当時はまだ黒人差別が激しく、メジャーリーグも白人だけのものだった事から、彼の入団は球団内外に大きな波紋を巻き起こす。
 

案の定、ロビンソンは他球団はもとより、味方であるはずのチームメイトやファンからも差別を受けてしまい、孤独な闘いを強いられる(HPより)。

・・・
この映画の見所はたくさんあるが、ロビンソンが塁に出て、ピッチャーをかく乱し、盗塁をするシーンは、”度肝を抜く”迫力だ。

ロビンソンがバッター・ボックスに立った時に、相手チームの監督の差別の暴言は、軍隊映画の某軍曹に匹敵するくらいの強烈パンチだ。これには、ドジャースのチーム・メイトも黙ってはいられない。

信念と勇気を持った男の物語に、さまざまな味付けがある。実話をベースにしており、映画に登場した人物のその後が最後に紹介される。

ロビンソンは、野球を通じて、黒人社会の英雄的な存在になるが、列車で街を去る時に、見送っていた黒人の見知らぬ子供にボールを投げ与えると、その喜びの子供の表情が・・・。

その子供は、のちにメジャー・リーガーになった…などのテロップが入る。リッキーもロビンソンも、のちに野球殿堂入りとなっている。

野球、ベースボール・ファンでなくても映画の持つ力を感じさせる、2013年の代表する1本と言えそうだ。

 

2023年12月、140年の伝統あるドジャース球団に、日本人としては野茂英雄から数えて10番目となる大谷翔平選手が入団した。昨日(2024年4月16日、4月15日米国時間)、大谷選手も含む全員が「42」の背番号をつけていた。

 

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映画「天国と地獄」(黒澤明監督、1963)がアメリカでリメイク。スパイク・リー監督 x デンゼル・ワシントン。

 

“世界のクロサワ”こと黒澤明監督による1964年公開のサスペンス映画「天国と地獄」(1963)がアメリカでリメイクされる。

スパイク・リー監督が「天国と地獄」を新たに解釈し直して、新作映画「ハイ・アンド・ロー(原題)」の撮影に挑む。

天国と地獄」がアメリカで公開された時には「High and Low」のタイトルで公開された。 

 

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「ハイ・アンド・ロー」で主役を演じるのは、黒人解放運動家のマルコムXを描いた「マルコムX」など、スパイク・リー監督とは5度目のタッグを組むことになるデンゼルワシントン。共演にはアカデミー賞主演男優にノミネートされたこともあるジェフリーライトなど。

制作はことし3月からスタート。米国では、2024年内には公開予定。日本公開時期などは未定だが、アップル社が出資していることから、劇場公開後の早い時期にApple TV+でも配信が開始されるとみられる。

オリジナル版「天国と地獄」は、エド・マクベインの小説「キングの身代金」を原作とした誘拐犯との対決を描いた犯罪サスペンス映画。

ストーリーは、三船敏郎演じる実業家の権藤がある日「息子を誘拐した」という電話を受け取るところから始まる。しかし、実際には誘拐されたのは運転手の子どもだった。

権藤は社内政治の工作などの事情もあり身代金の支払いを拒否しようとするが、最終的には応じることにする。

その後、身代金の受け渡し、事件の真相や犯人の追跡、そして犯人がなぜ権藤の息子を誘拐しようとしたのか、といった謎が明かされていくというもの。

「天国と地獄」では身代金の受け渡しのシーンが有名。「特急車両の窓からお金の入ったカバンを投げ落とす」という強烈なシーンは現在でも語り継がれている。

 

基本は誘拐サスペンス映画だが、細部まで丁寧に描かれ緻密なストーリーとなっているこの作品は黒澤明監督の現代劇の中でも上質な心理劇と言われている。

スパイク・リーといえば、アフリカ系アメリカ人が直面する偏見や差別をリアルかつ刺激的に描き、ジャーナリズム性と作中におけるドラマのエンターテインメント性を見事に捉える映画監督。

今回主演するデンゼル・ワシントンとも幾度もタッグを組んでいて、黒人解放運動家のマルコムXを描いた「マルコムX」はスパイク・リー作品の代表作の1本。2006年にはこのタッグで強盗サスペンス映画「インサイド・マン」も公開された。

ハイ・アンド・ロー」では、裕福でありながら問題を抱える実業家というキャラクターを名優デンゼル・ワシントンがどのように演じるのか気になるところ。

注目のスタジオA24が製作とアメリカでの配給を担当、Appleが共同で出資し、世界配給を手掛ける。

これまでのリー監督とデンゼル・ワシントンのコンビの映画は「モ'・ベター・ブルース」「マルコムX」「ラストゲーム」「インサイド・マン

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【コーヒーブレイク】「4月13日:喫茶店の日」…喫茶店、カフェが登場する映画。

4月13日は「茶店の日」だった。
茶店の日は1888年4月13日に、東京・上野で日本で初めての喫茶店「可否茶館」が開業したことが由来となっている。

鄭永慶という中国人が、アメリカで体験したカフェを再現したいという想いで、自宅を改造してオープンした喫茶店で、1階がビリヤード場で、2階が喫茶店となっており「コーヒーを飲みながら文化交流をする場」として活用されていた。

というわけで、喫茶店、カフェが登場する映画を思いつくまま挙げてみた。
タイトルがそのままの砂漠にあるモーテル兼カフェを舞台にしたドラマ「バグダッド・カフェ」。女優を夢見るミアがコーヒーショップのバイトをしながらチャンスを伺う「ラ・ラ・ランド」。

 

  「バグダッド・カフェ」            ラ・ラ・ランド

クレーム・ブリュレブームを巻き起こした「アメリ」。店主の娘が、ダサい名前と不満を言う「純喫茶磯辺」。平凡な主婦ローラが喫茶店で医師アレックと知り合う「逢びき」。

 

     「純喫茶磯辺」                「逢びき

そのほか順不同で…。

コーヒー&シガレッツ」「かもめ食堂」「ロシュフォールの恋人たち」「いとみち」「カフェ・ソウル」「ふしぎな岬の物語」「レナードの朝」「タクシードライバー」「コーヒー&バ二ラ」「ヘイトフルエイト」「死ぬまでにしたい10のこと」「セレンディビティ」「カフェ代官山〜Sweet Boys〜」「バッファロー’66」「コーヒーをめぐる冒険」「珈琲時光」「コーヒーが冷めないうちに」「わたしはロランス」「恋は雨上がりのように」「この森で、天使はバスを降りた」「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」「さよならケーキとふしぎなランプ「深夜カフェのピエール」「初恋とナポリタン」「ハナばあちゃん!!〜わたしのヤマのカミサマ〜」「迷宮カフェ」「誘惑妻物語 濡れた人差し指」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」「はなればなれに」「ノッティングヒルの洋菓子店」「東京喰種トーキョーグール」…。

 

   タクシードライバー」         「死ぬまでにしたい10のこと

 

 コーヒーが冷めないうちに」           「ふしぎな岬の物語」

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映画「カラオケ行こ!」(2024)を見る。ヤクザが歌ヘタの罰回避に中学生から歌唱指導を受ける。

カラオケ行こ!」(2024)を見る。歌がどうしてもうまく歌えるようにならないといけないヤクザが、変声期に悩む合唱部部長の中学生に歌のレッスンを頼んだ…というストーリー。

リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘監督がメガホンをとり、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子が脚本を手がける。

綾野剛がヤクザの成田狂児を演じ、中学生・岡聡実(おかさとみ)はオーディションで選ばれた新星・齋藤潤を抜てき。

強面のヤクザの兄さんから、中学生が「カラオケ教えて」と言われたら…。背中全体に入れ墨のあるヤクザの男とまじめな中学生という「異色」の組み合わせながら、この中学生が、ヤクザの組員たちの「歌唱指導」の先生と崇められ、中学生が「豹変」して檄を飛ばすところは痛快でもある。

・・・

<ストーリー>
雨の降る日、背中の刺青が雨に濡れてシャツから浮かび上がるような男が、合唱コンクール会場の前に現れる。

この男の目的は、合唱部部長と接触して、カラオケを教えてもらいたいということだった。早速、合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)を見つけると、近づき、その男・ヤクザの成田狂児(綾野剛)は、名刺を渡し、聡実を突然カラオケに誘い、歌のレッスンを頼むのだった。

ヤクザ組織の事務所は、大阪のミナミ銀座にある。カラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”(入れ墨を掘られる。中には、組長の十八番の歌を下手に歌って指を詰められたものもいる)を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。

狂児の勝負曲はX JAPAN「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも、毎週、拉致されて歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの関係には変化が…。

聡実の運命や如何に? そして狂児は最下位を免れることができるのか?

・・・
気楽に見られて面白い。アラフォーのヤクザが、15歳の中学生にやさしい声で「カラオケ教えて」というのは気色が悪いが(笑)、岡聡実がほかのヤクザに絡まれているときにはヤクザの「本領」をフル回転して助けるのだ。

  「歌が上手くなるコツ」などのポイントまとめたシートをみる狂児

中学生・聡実も、ほかの組織のメンバーはいざ知らず、狂児は悪い人間には思えず、役立ちたいと思うようになるのだ。ラストにちょっとした、どんでん返しが待っている。

ヤクザのカラオケ大会で1曲歌ってほしいと狂児に懇願され歌うことになった岡聡実が「紅」を歌うシーンは圧巻で、組員たちも聞きほれ、歌い終わると大きな拍手喝さいが起こるところがいい。

「映画を見る部」で部員が見ていた映画はジェームス・キャグニー主演のフイルムノワール白熱」(1949)、モーリン・オハラジョン・ペインが主演の「三十四丁目の奇跡」(1947)、第16回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚色賞の3部門を受賞した名作「カサブランカ」(1942)、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の名作「自転車泥棒」(1948)など。

「映画を見る部」(部員は一人?笑)でスマホの時代(背景は2019年)に「VHS」ビデオで名作を見たり、部が廃部に追い込まれる予感が描かれるなど、映画ファンには小ネタがあって面白い。特にビデオテープのまき直しに苦労する姿もレトロ感がある。

<主な登場人物>
■岡 聡実(さとみ): 齋藤潤…森丘中学校の3年生、合唱部部長。中学校最後の合唱祭を前に、声変わりで高音を出せなくなっていることを悩む。
■成田 狂児(きょうじ):綾野剛…四代目祭林組の若頭補佐、39歳。気持ちは優しい。組長主催のカラオケ大会での罰ゲームを恐れており、どうしても歌がうまくなりたい。「紅」が十八番。
■組長:北村一輝…狂児が世話になっている四代目祭林組の組長。非常にカラオケ好きで絶対音感を持つ。自身の誕生日に組員によるカラオケ大会を行うが、最下位の組員に罰として珍妙な刺青を彫るクセがある。
■森本もも:芳根京子…合唱部顧問。
■小林:橋本じゅん…祭林組・組員でハイエナの兄貴と呼ばれる。
■唐田:やべきょうすけ…祭林組・組員。
■銀次:吉永秀平…祭林組・組員。
■尾形:チャンス大城…祭林組・組員。キティの兄貴と呼ばれる。
■峯:RED RICE湘南乃風…祭林組・組員。
■中川:八木美樹…合唱部副部長。調整・仲介が得意。
■和田:後聖人…2年ソプラノ。
■栗山:井澤徹
■松原:岡部ひろき…合唱コーチ。
米村亮太朗
■岡優子:坂井真紀…聡実の母。
■岡晴実:宮崎吐夢…聡実の父。
■和子:ヒコロヒー…狂児の母親。
■田中正:加藤雅也(友情出演)…狂児の父親。

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【コーヒーブレイク】都内有数の桜の名所「目黒川の桜」散策。

          目黒川の目黒新橋から中目黒方面を望む

きのうは、桜の花見も最後の週末になりそうなので、桜の名所、目黒川沿いの桜見学を試みたfpd。目黒川の桜の見学で最もにぎわう場所は東横線中目黒駅下車というのが定番。JRで渋谷か恵比寿で私鉄に乗り換えなければならないし面倒なので、目黒駅で下車した。

目黒駅から目黒川に行くには、目黒通り(東京都道312号白金台町等々力線)の一部である権之助坂(ごんのすけざか)を400mほど歩くと目黒駅にかかる「目黒新橋」に到着する。

その場所は、目黒川の中目黒駅から五反田方面に至る中間地点となる。若干、中目黒方面に戻って、途中の橋を横切って、反対方向の目的地方向に向かった。

こうして「お花見クルーズ」(遊覧船で運航)には乗らずに、川に沿って五反田経由で大崎まで歩いたのだった。

ちなみに「芝浦いりきのお花見クルーズ」は目黒川の桜を見た後に東京湾に出てお台場の横を通りレインボーブリッジを見て帰るという、目黒川の桜と東京湾から見る東京の景色をダブルで楽しめるコースがあるようだ。 

<コース>

芝浦いりき船着き場出航→品川→天王洲から目黒川→大崎→五反田→目黒雅叙園裏手でUターン→東京湾→芝浦いりき船着き場。
プラン:目黒川お花見&東京湾周遊クルーズ2024    
乗合1名:1席4,500円/貸切1隻:40,000円/遊覧時間:約1時間15分
出航時間:1日5回運航①9:00 ②11:00 ③13:30 ④15:30 ⑤17:30

「まあるい緑の山手線♪真ん中通るは中央線♪」(ヨドバシカメラのCM)列車は山手線

それはさておき、天候が良かったので、歩く運動になった。2,3キロは歩いたかもしれない。途中でスマホ(カメラ)でパチパチ。

                                   しゃれた英語の名前は10年前にはなかった

調べたら、「五反田リバーステーション」の文字で大崎橋広場にオープンしたのは、2019年12月14日ということで、4年半前だった。災害時などの船着き場になるようだ。台風などで、目黒川の水域が上がり、五反田、大崎付近でかつて水が氾濫したこともあった。

          上は五反田が発着駅「池上線」の車両

      よく見たらドイツ語のコンニチハ(Guten Tag!)

午後に知り合いが講師として主催する勉強会「異文化研究セミナー/台湾編」(1月30日に続く後編)に参加する前に、こうした何かイベントがあるときには「転んでもただでは起きないfpdなのだった。

      スープも昔ながらでおいしいがチャーシューが美味い。

終了後、fpdは「日高屋」で定番の「中華そば」と生ビールで疲れを取ったのだった。

 

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映画「グレート・スクープ」(原題:Scoop、2024、Netflix配信)をみる。王室メンバーのスキャンダルのインタビューの裏側。

グレート・スクープ」(原題:Scoop、2024)がNetflixの配信で大いに注目されている。

冒頭に、この映画は事実に基づくとあるように、英ロイヤルメンバーのアンドルー王子が、性的人身売買で有罪判決を受けたジェフリー・エプスタインとの関係を問われ酷評を浴びた2019年のBBCニュースナイト(News Night)」のインタビューの裏側を基に描いたヒューマンドラマ。

BBCでは報道の根幹に「不偏・公平性を重視する」ことがあり、発表する全てのコンテンツにおいて、多様な視点の全てを不偏的に反映するよう、全ての題材を扱い、全ての関連する事実を公平に偏見なく検討するという方針がある。

日本では、噂にはあってもタブー視されていたエンタメ巨大帝国の共同創業者の性犯罪・虐待にメスを入れたのも”黒船”のBBCだった。

「グレート・スクープ」は何がグレートかと言えば、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインとの交友があったイギリス王室のアンドルー王子のインタビューを実現したことだ。

番組制作に奔走した女性たちの姿を描いている。監督はクライムサスペンス「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」などのフィリップ・マーティン

出演は「X-ファイル」シリーズのFBI捜査官ダナ・スカリー役で知られるジリアン・アンダーソン、ドラマシリーズ「超サイテーなスージーの日常」のビリー・パイパー、「エンジェル」のロモーラ・ガライのほか、ルーファス・シーウェルなど。

・・・
2010年、ニューヨーク。カメラマンのジェイ・ドネリー(コナー・スウィンデルス)がライターのアネット・ウィザリッジ(ケイト・フリートウッド)と一緒にアッパー・イーストサイドにあるジェフリー・エプスタイン(コリン・ウェルズ)のタウンハウスを張り込んでいる。

彼らはタウンハウスから少女が出てくるのを目撃。そしてその翌日、ついにエプスタインとアンドルー王子が出てきて、セントラルパークに向かって歩いて行く姿を目にすることとなった。

「来るぞ。エプスタインだ」とカメラマンのジェイ。次に出てきた人物を見てアネットが「アンドルー王子よ!」と叫ぶ。

しかし、車が通ってカメラが遮られてしまう。ジェイはカメラを持って車を降り、セントラルパークに入っていく2人の後をつける。

カメラを隠しながら後ろを歩いて2人の写真を撮ろうとするが、なかなか上手くいかない。なんとか良い写真を撮ろうと作戦を変更して走り出す。

ジェイは先回りして茂みに入り、小道の上の岩に登ってカメラを向けた。そして今ではすっかり有名になったあの1枚の写真をカメラに収めたのだった。

その写真こそ、2010年、セントラル・パークを2人並んで歩く、エプスタインとアンドルー王子の写真だ。

エプスタインとアンドルー王子が会話している写真などを基に、イギリス・BBCの報道番組「ニュースナイト」のプロデューサーであるサム・マカリスター(ビリー・パイパー)らは、アンドリュー王子へのインタビューをイギリス王室に打診する。

                                   サム・マカリスター(ビリー・パイパー)

そんな中、アンドリュー王子と交流があったアメリカ人富豪のジェフリー・エプスタインの自宅がFBIによって捜索され、スキャンダルが明るみに出る。

番組への出演を決めたアンドリュー王子に、インタビュアーのエミリー・メイトリス(ジリアン・アンダーソン)は事実を提示しながら迫っていく。

・・・
<キャスト>
ジリアン・アンダーソン:エミリー・メイトリス…アンドリュー王子のインタビューを行う。
■キーリー・ホーズ:アマンダ・サークス…アンドルー王子の元秘書官。
■ビリー・パイパー:サム・マカリスター…報道番組「ニュースナイト」のプロデューサー。原作の著者。
ルーファス・シーウェル:アンドリュー王子…英ロイヤルファミリーメンバー。エリザベス2世女王の第3子で次男(第2王子)。
■コナー・スウィンデルス:ジェイ・ドネリー…報道カメラマン。
■コリン・ウェルズ:ジェフリー・エプスタイン…実業家で、性的人身売買で有罪判決。
ロモーラ・ガライエスメ・ウレン
■リチャード・グールディング:スチュアート・マクレー
■アマンダ・レッドマン:ネッタ・マカリスター
■チャリティーウェイクフィールド:ベアトリス王女…ヨーク公アンドルー王子とセーラ・ファーガソン(1996年に離婚)の長女。
・・・
権力に忖度しないのは当然として、利害関係も排し外からの圧力にも屈せず、中立・公正を貫く姿勢が強く出ていた。

 

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【コーヒーブレイク】新札発行は7月3日。1万円札肖像の渋沢栄一とサッポロビール。

いよいよ渋沢栄一肖像画をデザインした新1万円札が今年7月3日に発行されますね。5,000円札、1,000円札も同時に発行されますが、ここでは、わが(fpd)郷土・深谷出身の偉人・渋沢栄一について。

近代日本経済の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一をデザインした一万円札アメリカで学び津田塾大学を創立した津田梅子をデザインした五千円札破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎をデザインした千円札。3種類の新たな紙幣が今年7月3日に発行が開始されます。

現在の王子製紙サッポロビールなどにつながる企業の設立にも関わり、生涯で設立や育成に関わった企業は、およそ500にも上ると言われています。

 

埼玉県に本社を置く大手スーパー「Y社」の創業者がかつて、郷土の発展に貢献したとして「渋沢栄一」を受賞したこともあり、このほど”祝・新壱万円札”「サッポロビール黒ラベル」の限定販売を開始したのです。早速、購入してきました。

味は「黒ラベル」ですから変わりはないものの、札幌麦酒の初代委員長という遠い昔に思いをはせたのでした。

       

渋沢栄一は、明治から昭和初期にかけて活躍した実業家で、生涯およそ500もの企業の設立や育成に関わり「近代日本経済の父」や「日本資本主義の父」と呼ばれています。

渋沢栄一は、江戸時代の天保11年(1840年)に現在の埼玉県深谷市の農家に生まれ、若いころは、のちに徳川15代将軍となる一橋慶喜に仕えました。

27歳の時には、慶喜の弟で、のちの水戸藩主、徳川昭武随行して、ヨーロッパ諸国を歴訪し、当時の先進的な経済の実情を見て見聞を広めたのでした。100数十年前に外国に行くなど、国際的だったんですね。

明治維新の後、当時の大蔵省に入ったあと、実業家になってからは、現在の「みずほ銀行」につながる日本初の銀行「第一国立銀行」や「東京証券取引所」の前身の「東京株式取引所」、現在の東京商工会議所の前身の「東京商法会議所」など、数多くの企業や団体の設立に携わったのです。

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「5,000円札」の肖像の津田梅子も少し(笑)。NHK ドラマにもなっていましたが、女子英学塾(現在の津田塾大学)を創立したことで知られる明治から昭和初期にかけての教育家です。

江戸時代末期の1864年に生まれ、1871年明治4年に女性初の留学生の1人として6歳(!)で岩倉使節団とともに日本をたち、アメリカへと渡った。

11年間(!)にわたってアメリカで教育を受けたあと、帰国し、華族女学校の教授を務めた。まさに帰国子女の先駆け。その後、ふたたびアメリカに留学してから帰国し、1900年・明治33年に35歳で女子英学塾(現在の津田塾大学)を創立した。

・・・

                       

「1,000円札」の北里柴三郎は、破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功し、その治療法を確立するなど、明治から大正にかけて伝染病の予防などに多大な功績を上げた世界的な細菌学者です。北里研究所は有名ですね。

北里柴三郎は、江戸時代の嘉永6年(1853年)現在の熊本県小国町に生まれ、東京大学医学部の前身となる「東京医学校」で学んだ。

卒業後は、ドイツに留学し、病原微生物学研究の第一人者「コッホ」に師事し、1889年には当時不可能とされていた破傷風菌だけを取り出して培養する「純粋培養」に世界で初めて成功。

帰国後は「私立北里研究所」を設立し、インフルエンザや赤痢などの血清開発を続けるとともに、黄熱病の研究で知られる野口英世赤痢菌を発見した志賀潔など多くの弟子の指導・育成に取り組んだ。

大正6年(1917年)には、慶応義塾大学医学科の創設にも関わり、その功績の大きさから、日本における「近代医学の父」とも呼ばれています。

 

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