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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「純喫茶磯辺」(2008)</span>


たまには、こういう笑わせ、ほのぼのとさせる映画も面白い。

純喫茶磯辺」といういかにもダサいタイトルと、この2,3年注目されている麻生久美子
(何本か見ているが、美人という印象だけだったので、名前と顔を一致させるため。爆)がでていた
ので、見た。軽い気持ちで、それほど期待していなかったので、かなり濃い内容で面白かった。

工事現場の朝の朝礼から始まる。

建築現場で、作業に取り掛かる前に、それぞれの建設業者グループの責任者が、「○○建設。xxxの作業、4プラス1名」などと次々に紹介。やる気のなさそうな雰囲気の中、元気のなさそうな声で「がんばろう!」と力こぶ。なんだか、面白さを予感させるスタート。


その中の一人、水道工員の磯辺裕次郎宮迫博之)は、父親が死亡して、多額の遺産が入ったことから、突然「喫茶店」を始めることになる。なぜ、喫茶店か。喫茶店に入ったときに、マスターが客の婦人方に、コーヒーの表面に絵柄を書いたりして、もてているのを横目で見て、自分も「もてたい」という”不純な“動機が始まりだった。

しっかりした一人娘の女子高生、仲里依紗は、その無計画さを責め、店の名前が、なんとも古くてダサい「純喫茶磯辺」に猛反対するが、父親の磯辺は意に介さず開店してしまうのだった。


この娘役の仲の演技が圧巻。

常に物事に反発し、“なんで、なんでそうなるの”的なふてくされ態度が本当にうまい。

店員の応募に来た美人の素子(麻生久美子)が、わけありの過去を持ち、マスターの磯辺から好意を持たれるが・・・。閑古鳥が鳴いていたダサい店も、秋葉原で一時流行ったようなド派手なコスチュームの素子がアルバイトを始めると客は増え、クセモノばかりの常連客でにぎわい始める・・・。

麻生久美子は、この映画ではほっそりして、元彼に殴られたりするが、自身も語っていた
ように、過去の男たちにはよく殴られたが「自分のやってきたことを思えば当然」という。

見た目は美人だが、店のチラシ配りに出て、一切配らず、喫茶店で暇をつぶし、チラシを
ゴミ箱に捨てたりする一面をもつ。


茶店を始めるといった父に「簡単ではないよ」という娘。

「がんばる」といえば、「具体的に何をがんばるの?」と切り返す娘がしっかりしている。

茶店を始める場合には資格として、食品衛生責任資格が必要で、これは、
6時間の講習を受ければ、取得できるというもの。そうなのか。

ラストシーンは、ほのぼのとさせ、後味はいいエンディングになっている。

仲里依紗は、若手女優の中では、将来が期待できそう。

監督 脚本 吉田恵輔


☆☆☆☆


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