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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「妻消えて」(原題:消失的她/Lost in the stars、2022)を見る。中国映画。

妻消えて」(原題:消失的她/Lost in the stars、2022)を見る。中国映画。121分。実話ベース。

日本では中国映画週間で「ロスト・イン・ザ・スターズ」のタイトルで上映された。原題の「她」は中国語の「彼女」の意味。どんでん返しの連続などという言葉では表せない驚きの結末が待っている。

結婚1周年を迎えた夫婦が東南アジアに旅行するが、妻が突然失踪。夫が探すが見つからず、2週間後に突然見知らぬ女性が妻として現れる。妻は別人と訴えるが警察は動かず。夫が敏腕弁護士に真相追求を依頼一緒に妻を探すというサスペンス・スリラー。

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舞台となるのはアジアの架空のリゾート地、リーダー島。
結婚1周年の記念にとこの島に妻をつれて、星を見に来たホー・フェイ(チュー・イーロン)だったが、妻リー・ムーズ(ホアン・ズーチー)が突然行方不明になってしまう。

妻が消えて半月になると地元警察に捜索願いを頼むが、受理してくれない。警察では「新婚旅行に来て行方不明者というのは数多くいる」と手が回らないとつまみ出されてしまう。事件性がないと警察は動かないということだった。

残されたホー・フェイビザの期限まであと四日しか残っていなかった。
酔いつぶれて翌朝ホテルのベッドで起きたホー・フェイは、隣にいる見知らぬ女に驚く。「お前は誰だ」とホーが聞くと「女は何を言ってるの」とスマホに写ったホー・フェイと一緒の写真を差し出した。

その見知らぬ女が、消えた妻リー・ムーズだと言うのだ。フェイのスマホの中の写真にもすべて、その女が写っている。ホテルのメイドでさえホー・フェイの妻と証言するのだった。

パスポートもあり、警察は妻だと自称する女の言うことを信じ、ホー・フェイの精神的な持病による錯乱行動と決めつける。

妻の写真を手に入れるために二人で歩いた町中を探し回るホー・フェイは一人の敏腕女性弁護士チェン・マイ(ニー・ニー)と知り合う。

全ての真実を話してくれないと相談に乗れないと言うチェン・マイにホー・フェイは妻とのなれそめやマンと言う名の妻の親友についての話を始める…。

チェン・マイの指図を受けながら動き出したホー・フェイに対して、妻と名乗る女の行動がいよいよあからさまになって行くのだが…。

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主人公に感情移入していると、だんだんと、何かおかしいという気になってくるが、さらに予想もしない展開となり、二転三転、どころか八転くらいするどんでん返しが待ち受けていた!

近年見た映画では、一番驚かされた映画の1本だった。賭け事、ギャンブルにはほどほどの距離を置いたほうがいいようだ。スリリングで、ラストは衝撃と同時に痛快・爽快でもあった。

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(物語の背景)結婚1年の妻リー・ムーズは、夫ホーが博徒から抜け切れずに多額の借金を背負っていることを知り、今日こそ夕食の席で離婚を切り出そうと考えていた。

一方の夫ホーは(妻が離婚届けを準備していることをこっそりと知ってしまい)妻にある提案をしようと考えていた。

その提案は、結婚1周年を記念して、旅行して素晴らし星空を眺めるというものだった。その際、博徒からは一切、手を切ると約束した。そして妻に「あなたの話というのは何?」と聞くが、夫の改心を信じて、「いえ、別に」とお茶を濁すのだった。

リ-には少女時代からの親友マンという女性がいて、旅行先からも連絡を取り合っていた。ところが、まもなくマンが携帯でリーに連絡しても連絡がつかなくなってしまう。

マンは、弁護士チェン・マイとして、ホー・フェイに近づきホーの妻(すなわちマンの親友)の行方を調べることになった。

チェン・マイは、ホーと捜し歩くうちにも、ホーの反応などを観察していた。そして、ホーが隠している真実に近づくのだった…。

チェン・マイも、大芝居を仕掛けていたことが、明らかになっていく。それが明かされた時、あっと驚かされる。

       

【主な登場人物】
■ホー・フェイ:チュー・イーロン…スキューバダイビングのコーチ。妻が突然行方不明になり地元警察に訴えるが、相手にされない。博徒であったという過去があり、多額の借金があった。

■リー・ムーズ:ホアン・ズーチー…フェイの妻。突如行方不明に。令嬢。
■リー・ムーズ(?):ジャニス・マン…フェイの前に現れ妻と名乗る美女。

■チェン・マイ:ニー・ニー…有名な切れ者の国際弁護士。

■マン:ニー・ニー…ムーズの親友。フェイを嫌っており、2人は面識はない。

 

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