「28DAYS」(原題: 28 Days、2000、劇場未公開)を見る(Netflix)。
アルコール依存症の女性が更生リハビリ施設で過ごす28日間を通して再生していく姿を描く。どちらかといえば地味な映画で、ビデオスルーも納得。
主演は「スピード」のサンドラ・ブロック。共演は「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン、「パルプ・フィクション」のスティーヴ・ブシェミ、「34丁目の奇跡」のエリザベス・パーキンスほか。監督は「ドクター・ドリトル」の女性監督ベティ・トーマス。
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ニューヨークで暮らすコラムニストの女性グエン(サンドラ・ブロック)は、恋人のジャスパー(ドミニク・ウェスト)と毎晩のように飲んではバカ騒ぎする自堕落な生活を送っていた。
そんなある日、姉リリー(エリザベス・パーキンス)の結婚式に参加したグエンは酔っぱらって式を台なしにした挙句、新郎新婦の車に乗りこんで事故まで起こしてしまう。
ついにリハビリ施設(中毒治療センター)での28日間の入所を命じられた彼女は反発しながらも、そこで出会った人々と触れあううちに人生の素晴らしさに気づいていく。
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中毒治療センターは、アルコールや薬物依存症などの問題を抱える患者がほとんど。そこでは携帯は使用禁止で、グループで集合して、カウンセリングや、体験などを語り合い、依存症からの脱却を目指す。施設での一定期間の間に問題なしと見られると、退所して行くが、だいたい10人中7人がまた戻ってくるという(抜けきれない現実があるようだ)。
主人公のグエンも、恋人のジャスパーもかなり自分中心で、共感できないキャラ。ジャスパーは、エディ(ヴィゴ・モーテンセン)とグエンが親しそうに話しているところを見て、勘ぐって因縁をつけてきたので、エディはジャスパーを殴りつけ去っていく。エディは、女性にだらしないところがあり、施設の女性といちゃついているところをグエンが目撃。
施設を去ることになったグエンをエディが追いかけてきて、「あいつ(ジャスパー)だけはやめておけ」とアドバイス。
結局、家に戻って、ジャスパーが付きまとうが、本質的に自己中のジャスパーに愛想を尽かし、さよならを告げる。グエンの幼いころ、母親もアルコール中毒で、グエンとリリー姉妹は、苦労させられた過去があったことも描かれる。グエンは、施設で馬の手いれなどをした経験が蘇り、新しい再生の人生が始まる。
サンドラ・ブロックの依存症の病的な禁断症状の演技が見どころ。
グエン(サンドラ・ブロック)のT シャツには「鉄腕アトム」の絵柄が。
【キャスト】
サンドラ・ブロック:グエン
ヴィゴ・モーテンセン:エディ
スティーヴ・ブシェミ:コーネル
エリザベス・パーキンス:リリー
ドミニク・ウェスト:ジャスパー
アラン・テュディック
イライジャ・ケリー
マリアンヌ・ジャン=バプティスト
マイク・オマリー
スーザン・クレブス