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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★新春ドラマ「最後のオンナ」見る。抱腹絶倒、泣き笑い。

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テレビ東京開局55周年特別企画・新春ドラマスペシャル「最後のオンナ」(1月6日放送)を見逃し配信で見た。抱腹絶倒の面白さあり、笑いあり、涙ありの人情喜劇。

しかし、ラストにまさかの逆転サヨナラがある。

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脚本を手がけたのは、「Dr.コトー診療所」「最強のオンナ」などを手掛けたヒューマン・ドラマの名手・吉田紀子。演出は「ドクターX」をはじめ数多くの人気作品を世に送り出した松田秀知が担当。主演は舞台のほか映画「団地」「2016)などの主演で存在感を見せる“喜劇の女王” 藤山直美。共演は「団地」でも共演した岸部一徳や、香川照之深津絵里、岸本加世子、千葉雄大などが出演。

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創業95年を迎えたおかき屋の老舗「皆川堂」。現社長・皆川雄一郎(岸部一徳)は外面はいいが家では無愛想でケチ。タクシーも使わず、歩き、いまだにガラケー。そんな父の立ち振る舞いにイライラする雄一郎の娘・小百合(深津絵里)もまたかなりの毒舌で見栄っ張りな性格。

似た者同士の親子に、婿で専務の大介(香川照之)はいつも気を揉んでいる。そんな折、雄一郎は亡き妻の墓参り中に、浅草でスナック「ビーナス」を営む山田美奈子(藤山直美)と出会う。

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そこで、“昭和な男”の雄一郎が、お茶に誘うという意外な行動に。美奈子が初恋の人にそっくりだったためだ。そんな運命の出会いから一カ月。大介は、スナック「ビーナス」に入り浸り、美奈子と仲良さげにする雄一郎を偶然目撃する。やがて美奈子と雄一郎の交際が発覚する。

ショックを受けた小百合は、財産目当てを疑い、2人の関係を認めようとしない。“最後の女”だと宣言する父の恋を、娘は応援できるのか?その先に待ち受ける意外な結末とは…! ・・・

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オリジナルの脚本が素晴らしい。雄一郎(岸部一徳)は、妻を亡くして3年。娘・小百合(深津絵里)夫婦とともに暮らしている。スナック「ビーナス」に出かけるときは、ド派手な”スカジャン”(=横須賀ジャンパー)を着ていく。小百合は、雄一郎が会っているという美奈子は若いママに違いないと思い込む。「(父が)ご飯はいらない、と思って油断していたら…」と夫・大介(香川照之)に美奈子に会ってどんな女性か報告するように仕向ける。しかし、ミイラ取りがミイラに・・・。

大介が、スナックの常連になって酔っ払って帰ってくるのだ。ついに小百合は「ちょっと若いからって、どいつもこいつもデレデレして」と怒り心頭になる。

そんな時、来客があり、ドアホンに「顔」が現れる。小百合は「どちら様?」美奈子「スナック、ビーナスの山田美奈子と申します」。雄一郎が携帯を忘れたので届けに来たという。若いと思っていた女は若くはなく美人ではなかったが、小百合は顔色が変わる。結局、美奈子は皆川家に上がり、4人が顔を合わせることになるが・・・。

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・・・

会話のやりとりが絶妙。

美奈子が家にやってきて、肉じゃがなどを作って皆で食べるようにテーブルに出すと、雄一郎が、小百合に食器を出してきてと言いつける。小百合は、テーブルをドンと叩いて反抗的な態度を示すが、言葉は「わかりました」。何度もテーブルを叩くのを見ていた美奈子は、小百合が台所に行っている時に、「デーブルをドンというのは、合図ですか?面白いですね」だった。

雄一郎が心筋梗塞で入院している時に、美奈子はお見舞いにやってきて、小百合に「豚まん」をいっしょに食べようという。小百合は「こんな時に、ぶ・た・まん!?」と怒りのボルテージは上がる一方。

そんなことをスナックで手伝っている賢太(千葉雄大)にいい、「とにかく、あの娘さん(小百合)がどんだけ怖いことか。一(いち)言えば、百倍返ってくる」というと、なんとその小百合本人が後ろにいた!

雄一郎が美奈子と知り合ってから、気分がいい時に口ずさむ曲は「みちのくひとり旅」だった。大介がカラオケで歌う。♪(お前が)最後の女~♪

雄一郎(岸部一徳)も「勝手にしやがれ」を歌う。