ドラマ「ハゲタカ」が、次の第8話で早くも最終回を迎える。
NHK版のドラマも映画版「ハゲタカ」(2009)もお気に入りだったので、期待して第1話から先週第7話まで見てきた。
賛否両論があるようで、このことだけ見ても、なぜ今「ハゲタカ」を製作したのか意図がわからない。失われた平成30年を描いたということだが、あまりピンと来ない。
大ヒットした「半沢直樹」は毎回、爽快感が残った。
次回はどうなると、毎回期待でウズウズしたが「ハゲタカ」は見たあと1日も経つと見たことも忘れてしまう。
声を低音にしてドスのある声にしているが、無理があり、演技もオーバーに見えて、演じている感が強いのが鼻につく。新境地開拓とはいかなかったようだ。
評価・評判のモノサシになるのが視聴率。
今のご時世で視聴率2ケタは成功の部類に入るようだが、回を重ねるごとに下がり続けてついに自己ワーストを更新、ジリ貧に。
1話 11.9%
2話 11.3%
3話 10.4%
4話 9.6%
5話 9.9%
6話 9.5%
7話 8.8%
この物語は「第1章」「第2章」「第3章」と3部構成で、8月30日に放送された第7話は、平均視聴率8.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)を記録。前回は9.5%で、今回は物語の最終章に入ったというのに0.7ポイントダウンし、またしても自己ワーストを更新してしまったのだ。
外資のハゲタカというと、悪いイメージだが、ドラマでは、2010年代に入っても自身が設立した「サムライファンド」で、いくつかの会社を救うなど、活躍を続けた。いよいよ2018年夏が舞台となる最終章では、名門重工業メーカー「帝都重工」の社長に就任。
帝都重工は、データ改ざん事件が発覚したばかりで、マスコミのバッシングを浴びていた。金融支援団体「日本ルネッサンス機構」の飯島亮介(小林薫)は、銀行に勤めていた頃の部下で企業再生のスペシャリストとなった芝野健夫(渡部篤郎)に、帝都重工に関する処理を依頼。そんな芝野を通し、飯島や帝都重工の社長・真壁達臣(伊武雅刀)から同社の買収を打診されたのが鷲津だった。
しかし、鷲津はいったん返事を保留にし、サムライファンド社員たちに帝都重工について探らせる。その後、同社の腐敗を把握した鷲津は飯島と真壁に対し、自らが帝都重工の社長に就任することを申し出る…といった内容だった。
次週の第8話が最終回となるというのに驚いた。
通常は7月期ドラマは7月~9月下旬まで放送され、だいたい10話というのが普通。クライマックスに突入した途端に、面白くなくなってしまった。
全く盛り上がりに欠けているので、最終回も期待はできないようだ。
ただ、途中で登場する”悪役”は見応えがあった。
23日の第6話では、土下座、泣き落とし、そして恫喝などさまざまな方法で、鷲津をけん制していくのだ。高嶋政伸がいつの間に、こんな悪どい役を演じるようになったのか驚いた。
滝本が鷲津に向かって、大量の1万円札を投げつけるシーンでは、高嶋の口から「プシャー!プシャー!」と謎の効果音もでていた。高嶋本人も「思わず口から出てしまった」と振り返ったというのだが・・・。
7月期ドラマで、唯一”完走”したドラマが面白くなかったので、10月からの新ドラマにわずかながらが期待したい。
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