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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「悪の法則」(2013)ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ブラット・ピットなど出演。</span>



悪の法則」(原題:The Counselor2013)を見た。

が、その内容はわかりにくかった。
案の定、公開時はアメリカでは賛否両論あり、むしろ低評価で大コケだったという。納得。

麻薬をめぐる犯罪映画とは言うものの、起承転結のストーリーもなく、会話の中身が哲学的であったり、中途半端感を拭えなかった。ブラッド・ピットが死ぬシーンがあるが、あまりにも残酷なシーンで、これから見る予定の人は注意警報。



見所といえば、キャメロン・ディアスが悪女を演じているが、車のボンネット上でアクロバティック体操選手も出来るかと思うような下着なしの開脚シーンを!観客には後ろから見せるが、座席で見ているハビエル・バルデムの言葉の表現力が過激。「まぁ、怖いですね」(淀川さん風に。笑)。



スティーブ・マックィーンへのオマージュ的なシーンもある。
「砲艦サンパブロ」の水兵に扮したマックィーンのポスターが部屋に貼ってあったり、バイクで”ブツ(麻薬)”を運ぶ運び屋が通るアスファルトに、ワイヤー(針金)をはるシーンは「大脱走」。バイクが通る直前に、車のライトで照らして、バイク男の走行を妨害して、ブツを奪おうとする(←そこまで大掛かりにやる必要があるのかと思うが)シーンなどがある。

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物語は、問題を抱えたシウダー・フアレスとテキサスの国境地帯を中心に展開し、テーマとして欲、死、そして人間の原始的本能とそれらの結果を扱っている。本作ではニーチェが唱えた、善対悪、獲物対ハンター、道徳外などを色濃く扱っている。

タイトルの“Counselor”は、英米コモン・ロー)における“法廷弁護士”を意味するがアメリカの制度では法廷弁護士と事務弁護士は基本的には区分されておらず、日常語としては「法律顧問」の意味で用いられることが多いという

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有能な弁護士である”カウンセラー”(字幕は「弁護士」)と呼ばれる男マイケル・ファスベンダーと彼の恋人のローラペネロペ・クルスがベッドでいちゃついている。(そんなシーンの後に、出演者などのクレジットが流れる)

そのころ自動車工場では、ドラム缶に入れたコカインバキュームカーに隠す作業が行われた後、バキュームカーはデザート・スター下水処理会社に向けて出発した。

カウンセラーは、仕事と偽ってアムステルダムに行くが、実際の目的はローラのために宝石商から婚約指輪を購入するためだった。



アメリカに戻ったカウンセラーは、友人の実業家ライナーハビエル・バルデムと彼の愛人マルキナキャメロン・ディアスが所有するペントハウスのパーティに参加し、ライナーから「ボリート」という、首を締め付け切断する殺人装置について聞く。

そして、以前ライナーから勧められていた麻薬ビジネスを一回限りでやることにしたカウンセラーは、ライナーの経営するレストランでローラにプロポーズし、ローラはそれを受け入れた。後日カウンセラーは、ライナーから紹介された麻薬の仲買人ウェストリーブラッド・ピットに会い、取引の利益率が4,000%であることなどを聞く。

そしてウェストリーは、取引に関わるメキシコの麻薬カルテルが、特に弁護士に対して容赦ないとカウンセラーに警告する。

カウンセラーは、裁判所の任命で、公選弁護人として弁護を担当している、殺人罪により収監中のルースに面会する。そこでルースから、スピード違反(206マイル/時)で拘留されたバイカーである息子の保釈を頼まれる。

保釈を約束したカウンセラーは、開店準備中のナイトクラブを訪れ、ライナーからマルキナフェラーリとセックスした話を聞く。



その後、カウンセラーによって保釈されたバイカーだったが、取引するブツを取りにいくためバイクで走行中に、ワイヤーマンが道に張ったワイヤーで首を刎ねられて殺され、ブツを隠したバキュームカーを奪われてしまう。

ウェストリーからホテルのカフェに呼び出されたカウンセラーは、保釈させたバイカーが、グリーン・ホーネットと呼ばれる組織の運び屋だったことや、彼とつながりがあったことで組織はカウンセラーがブツを盗んだと思い、カウンセラーたちを狙っていることを知らされる。

ウェストリーは、スナッフフィルムの事を話し、隠れることを勧めるのだが・・・(Wikiより一部加筆)

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人間は「あの時点が決断すべき岐路だった」という時があり、今となっては引き返さない、また一回限りと「欲」に走ったために、何をもってきても代替できない悲劇に見舞われる、といったことを語っているようなのだが。

悪に手を染めた代償は余りにも大きく、カウンセラーは恋人を失い、麻薬ブローカーのウェストリーは、恐ろしい手段により命を落とす結末を迎える。

全ての黒幕的存在のマルキナは、ひと仕事を終えると、アドバイザーと思われる男と面会し「姿を消したほうがいい」と伝え、自分は香港にでも雲隠れするといって、これからどうなる、と考えさせる間もなく映画は突然終わる。


主な登場人物は5人。
カウンセラーマイケル・ファスベンダー):若く有能な弁護士。ローラと付き合っており、順風満帆な人生を送っていたが、ローラに内緒で婚約指輪を購入するために、軽い気持ちでライナーから勧められていた麻薬ビジネスに手を染める。取引が危険だと警告されながらも本気にせず、自分なら大丈夫だと考えるなど若干傲慢な人物。

ローラペネロペ・クルス):カウンセラーの恋人。教会に通っている。フライトアテンダントをしており、カウンセラーを心から愛している純真で知性的な女性。

ルキナキャメロン・ディアス):元ダンサーでライナーの愛人。ミステリアスな女性で、道徳心が欠如しており、人の気持ちを理解することができない。背中から左肩にかけて、大阪のオバちゃんでもないのにヒョウ柄のタトゥーを入れている。ライナーとともに、シルヴィアとラウールという名の2匹のチータを飼い、荒野で野うさぎ狩りをさせている。

ライナーハビエル・バルデム):カウンセラーの友人でレストランやナイトクラブなどの経営で成功している実業家。派手好きで、ガラス張りの豪邸にマルキナと住んでいる。カウンセラーとナイトクラブを共同経営する予定で、その前に彼と共に麻薬ビジネスを始める。「わからない」とよく口にし、物事を深く知ろうとしない変なオッサン。

ウェストリーブラッド・ピット):麻薬ビジネスのブローカーで、ライナーとは旧知の仲。何事にも冷静な男で裏社会を知り尽くしており、カウンセラーに、白いドレスの女のセリフを引用しながら、彼がやろうとしている麻薬ビジネスの危険性を話し警告する。
 
「悪の法則」(原題:The Counselor2013
監督・製作:リドリー・スコット
脚本・製作総指揮:コーマック・マッカーシー
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:マイケル・ファスベンダーペネロペ・クルスキャメロン・ディアスハビエル・バルデムブラッド・ピットブルーノ・ガンツ、パリス・ジェファーソン、ロージー・ペレス、サム・スプルエル、トビー・ケベル、エドガー・ラミレス、ジャンニーナ・ファシオ、ナタリー・ドーマー、ゴラン・ビシュニック、ジョン・レグイザモ
上映時間118分。

消化不良の映画だった。この映画を理解するための法則が知りたい。

★★


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