映画チラシによれば、東野圭吾は「20年前(1995年)に私が発信したメッセージが、今どのように受け止められるのか、見守りたいと思います。」と述べている。
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原発に対して「昨日まで安全だったから、今日も明日も安全だろう」という考えがいかに甘い考えかということが事件を通して描かれている。
技術者、原発反対の住民、政府関係者の思惑など様々な立場の思いが交錯するが、クライシス・サスペンスとしてグイグイと引き込まれた。
映画はあえて政治的なスタンスはとっていないようだが、政府は、国民の生命の安全を第一に考えていない、というのがメッセージに込められている印象を受けた。
江口洋介はヘリ設計の技術者として、家庭を犠牲にして生きてきた男だったが、自身の子供が事件に巻き込まれたことで、親子(家族)の絆を構築していく。
江口洋介と本木雅弘といえば、”熱い”役者というイメージが強いが、この映画でもその演技で圧倒する。ほかに仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、石橋蓮司、柄本明、光石研、竹中直人、向井理などそうそうたる脇役陣の顔ぶれ。子役もよかった。
松竹120周年というロゴが映画の最初に登場するが、今年の目玉商品となるか注目だ。
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