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<span itemprop="headline">映画「天空の蜂」(2015):試写会で鑑賞。</span>



東野圭吾原作x堤幸彦監督の「天空の蜂」を試写会で見た。一般公開は9月12日。

映画チラシによれば、東野圭吾は「20年前(1995年)に私が発信したメッセージが、今どのように受け止められるのか、見守りたいと思います。」と述べている。

20年前といえば、4年前(2011年)の3.11東日本大震災に伴う原発事故など想像もできなかった時に、原発テロを描いた作品を描いていたことが驚きだ。

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原発に対して「昨日まで安全だったから、今日も明日も安全だろうという考えがいかに甘い考えかということが事件を通して描かれている

技術者、原発反対の住民、政府関係者の思惑など様々な立場の思いが交錯するが、クライシス・サスペンスとしてグイグイと引き込まれた。

映画はあえて政治的なスタンスはとっていないようだが、政府は、国民の生命の安全を第一に考えていない、というのがメッセージに込められている印象を受けた。

映画のテイストとしては、テーマは異なるが、「藁の楯」のような、スリリングな展開で、史上最悪の原発テロに迫るサスペンスといったところ。

江口洋介はヘリ設計の技術者として、家庭を犠牲にして生きてきた男だったが、自身の子供が事件に巻き込まれたことで、親子(家族)の絆を構築していく。

原発の設計者である本木雅弘は、子供が原発を作る父を持つことからいじめを受け、自殺してしまう過去を持つ。技術とその目的により、狂わされた運命。

江口洋介本木雅弘といえば、”熱い”役者というイメージが強いが、この映画でもその演技で圧倒する。ほかに仲間由紀恵綾野剛國村隼石橋蓮司柄本明光石研竹中直人向井理などそうそうたる脇役陣の顔ぶれ。子役もよかった。

松竹120周年というロゴが映画の最初に登場するが、今年の目玉商品となるか注目だ。


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