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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ウィンチェスター銃 ’73」(1950、日本公開1952)

 
映画「ウィンチェスター銃 ’73」(1950)を今更ながらだが、見た。
テレビでは、かつて何度も放送されたことがあったが、断片しか見ていなかった。
 
アンソニー・マン監督のジェームス・スチュアート主演の異色西部劇で、90分ほどにコンパクトにまとまっていて、面白い。ウインチェスター銃 '73は、ウインチェスター社が製造した銃だが、この映画で登場する銃は、千挺に1挺ともいわれる名機で、射撃コンテストに優勝するともらえる銃だった。
 
                               西部劇でしばしば登場するライフル「ウインチェスター
 
この映画の面白さは、銃が巡り巡って様々な人間の手にわたるが、その銃を巡る攻防のほか、主人公リン・マカダム(ジェームス・スチュアート)が追うダッチ・ヘンリー(実際の名は、マシュー・マカダムという)との因縁の関係が、終盤明らかにされるあたりは、興味津々。過去における二人の因縁の関係というのは・・・。
 
 
アメリカ独立100年を迎える建国記念日の1876年7月4日、リン・マカダム(ジェームズ・スチュアート)と“ハイ・スペード”ジョニー・ウィルスン(ミラード・ミッチェル)は、仇敵ダッチ・ヘンリー(ティーブン・マクナリー)を求めてドッジ・シティに乗り込んだ。ドッジ・シティには、保安官のワイアット・アープがいた。
 
ダッチ・ヘンリーは、かつてリンが射撃コンテストで獲得したウィンチェスター・ライフル銃を持って砂漠へ逃げ込み、リンとハイ・スペードは早速これを追いかけた。
 
ところがダッチ・ヘンリーは、途中でポーカーに負けて銃を商人のラモントにせしめられ、更にラモントはインディアン酋長ヤング・ブルに巻き上げられた。
 
ヤング・ブルは部下を糾合して合衆国騎兵隊を襲おうとしていた。リンとハイ・スペードは街のダンサーのローラ(シェリー・ウィンタース)やその許婚者スティーヴらとともに騎兵隊に同行していたが、、奮戦の末インディアンを撃退、銃はスティーヴの手に渡った。
 
ただしスティーヴは無法者ウエイコ・キッドとの争いで殺され、銃を奪ったウエイコはローラをさらった上、ダッチと共に町の銀行を襲撃した。この襲撃は失敗に終り、ウエイコは殺されて銃は再びダッチの手に帰った。
 
ダッチはこれをもって逃げ出したが、ついに追い付いたリンに捕らえられ、激しい打ち合いの末に、あえなく最後を遂げた。リンは今や運命の銃の由来から「ウィンチェスター」と呼ばれるヒーローとなり、ハイ・スペードと共にドッジ・シティに引き揚げた。そこでは、リンにかねてから好意を抱いていたローラが待っていた。
 
シェリー・ウインタースが若々しく(映画撮影時、20代後半)なかなか魅力的だった。22年後の「ポセイドン・アドベンチャー(1972)と比べると・・・笑。
 
インディアンの襲撃から馬車で逃れ、騎兵隊員の一人に助けられると、「助けてくれたから」とその頬にキス。「いい男だからではないのか」と男。しばらく後には同じキスでも「いい男だから」となる。そんなセリフの妙もある。
 
セリフといえば、頑固者の人間に対して、「好きにしろ!」(Have it your own way!)という言葉が2回ほど登場する。蛇足だが、このHave it your wayというのは慣用句で、ハンバーガーのマクドナルドのライバル、バーガー・キングのキャッチフレーズ(”お好みで選んで”)となっている(笑)。
 
映画の中で、撃ち合いの時の教訓として「常に(相手よりも高い位置にいて)上から狙え」や「弾は無駄にするな」といったセリフが飛び出してくるが、一番の見どころとなるシーンではあった。
 
出演者には、若き日のトニー・カーチスなどの顔も見えた。
 
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