「続・最後から二番目の恋」(第8話)。
10話で終わりかと思ったら、12話までだという。あと4話か。
千明(小泉今日子)たちが現在取り組んでいる連続ドラマの初回放送が2時間スペシャルになることになった。スタッフ一同は大興奮となった。そんな中、JMTテレビが社運をかけて制作するという映画の脚本家に、万理子(内田有紀)が抜擢されることが分かった。
帰宅した 万理子は、部屋に閉じこもってしまい、皆が心配して、2階の部屋に駆けつけ、千明が、ドア越しに万理子に声がけするのだが。
そして和平は市長から好意を伝えられ気まずい思いをする・・・。
JMTテレビでベビーシッターの仕事をしていた典子は、和平から電話をもらい、広行の件を知る。海岸のベンチで寝そべっていた広行を発見した典子は、逃げようとした彼を投網で”捕獲”し、長倉家まで引っ張ってくるが・・・。
・・・
長倉の食卓テーブルで、端と端に座る広之と典子夫婦。
脇の中央には、和平と千明が”軍配・行司”のように座る。
典子が和平に「(話を)始めて!」と促す。
和平は、家を飛び出したきり、放浪している広之に対して、「どうしたいんですか。
中途半端な気持ちなら、離婚するとか・・・」というと、となりの千明は「ちょっと待って」と遮り、「男は男同士で肩を持つんだから・・・」と不満を。
広之は「青年は荒野を目指す」というと、和平に「それは20代の青年が目指すのならわかるが、中年、老境に入った人間がすることではない」と諭すのだが・・・。
今回は、千明が、かなり強烈なセリフで、感情をあらわにするシーンが見られたが、部屋に引きこもってしまった万理子に対しては、ドア越しに、相手を慮って語ったことが、実は、「相手の気持ちをよく理解していなかった」と振り返ったりする。
皆がいなくなった後、和平と千明が、テラスでしんみりと飲むシーンがあるが、10分以上もアドリブのような会話を交わすところが、まったく自然でうならせる。言葉で反発しあってきた二人だが、相手を十分すぎるほど理解していることが伝わる印象的なシーンだった。
・・・
小泉今日子は、性格は男っぽいところがあり、上司の部長(登場はしないが)に対して、「あのアホ部長が、何でも自分でやったと考えて」などと不満をいう。自販機でコーラを買うところも”おっさん”だ(笑)。小泉今日子=千明そのものという、うまさに舌を巻く。
「贖罪」でみせた、恐怖の表情で、娘を見殺しにした子供たちをにらむ、すごみを見せた同じ小泉今日子だ。
大きな事件が起こるわけでもなく、視聴者を引き付けるセリフ・会話の妙で引き込まれるドラマだ。
極楽駅の改札で、偶然、薫子と千明がすれ違うが、薫子が千明を酒を飲みに誘うシーンで終わる。次回の第9話予告では「千明さんは、和平さんと恋愛しないんですか」といった直球の質問が浴びせられていたようだが・・・。
これからが最も気になるところで、特に”最後から二回目”などが注目となりそうだ。
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