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<span itemprop="headline">ドラマ:「稀代の悪女シリーズ 銭女」</span>

金曜プレステージスペシャルドラマ 稀代の悪女シリーズ 銭女」を見た。
”2兆円騙し取った女 加担した男が不審死…高級料亭女将の正体はインチキ占い師!架空口座に証書偽造…悪女5人が欲に乱れ咲く”というのが副題。
 

 
このドラマ、料亭「羽須美」の女将・蓮見恵を演じる渡辺えりと、証券会社の女性社員でありながら、料亭に”中居”としてスパイのようにもぐりこみ、女将を陰で操ろうとする若い女・白井美保を演じる篠田麻里子(元AKB)の駆け引きを軸に、バブルに浮かれた1990年前後の時代を浮き彫りにしていた。
 
1985年~1990年前後のバブルの時代。
カネの使い道に困るというにわか成金が多かったが、実際に料亭の女将の錬金術とそれに群がる証券・金融マンの姿を映し出していた。

2014年冬。現在の白井美保(56)(かたせ梨乃)の回想という形で物語は進行する。白井美保は、にわか景気に久々に血が騒いで投資コンサルタントを始めた。ある女性オーナー(朝丘雪路)に株を勧めていると、オーナーからバブルの頃に二兆円借金した料亭のおかみの話が出てきて、当時に思いをはせるのだった・・・。
 
1981年、都内の料亭で働いていた蓮見恵(渡辺えり)は、金持ち客に取り入り、その援助で自分の店を持つ。そこへ、中央銀行融資課長の神永洋介(北村有起哉)がやって来て、もっと場所のいい所に店を構えないか?と提案する。
 

 
1984年、恵は6億5千万円を銀行から借りてビルを建て、料亭“羽須美”を始めることに。絵画や壺などの調度品が置かれたその店で、恵は高価な着物と指輪で着飾り、接客する。恵の母親のトミ(冨士眞奈美)は、山形の田舎から出てきては恵に金を無心するのだった。
 
「仲居募集」の貼り紙を見て、料亭・羽須美の門を叩いたのは、地味で化粧っ気もない白井美保(29)(篠田麻里子)だった。そんなときも、神永や証券会社の男が恵の元を訪れ、株を勧めていた。
 
恵に雇われた美保は、株なんて見たこともない、と言いながらも、株でもうけた知人の話を持ち出し、恵は結局NTC株で莫大なもうけを出した。そんな恵に銀行員や証券マンが殺到し、次々と売り込みにやって来る。
 
困惑する恵に代わって、美保は表に集まった記者や金融関係の男たちの応対をする。恵は自慢の霊感を使っているように見せかけ、料亭の内庭にあるガマガエルの置物の前で呪文を唱え、美保に言われるがまま、いくつかの会社と株の取引を決める。

 
そこへ信用金庫の浜口(西村雅彦)があいさつに来るが、恵は相手にしない。あきらめて帰ろうとする浜口を美保は呼び止めて・・・。
 
後日、恵と美保は浜口の信用金庫に出向き、10億ものタンス預金を分散させて架空名義で口座を開きたい、と持ちかける。
以降、恵は美保に大事な客を紹介し、自分の右腕として信頼を寄せていくが・・・。
 
・・・
1980年代後半に流行った曲や世相が描かれているのが、懐かしい。現在のような携帯電話はなく、電話ボックスか、大型のモバイル端末などが通信手段。
 
しょせんはバブルに踊らされて、欲に目がくらんだ”銭女”の実態が描かれていた。
女将だった蓮見恵の不正は、女中だった美保のタレこみで警察の知るところとなり恵は逮捕されるが、のちに釈放。現在は車いすで施設にいた。美保は、恵を探し当て訪問する。恵は、離婚により娘と離れ離れになってしまったことから、美保を実娘のように思っていた。美保も、恵を心配しての訪問だった。
 
美保が去った後、”大どんでん返し”があった。
車いすで、足腰が弱っていたと思われた恵が、車いすからすっくと立ち上がり、実は体もぴんぴんしていたのだ!
 
そして、携帯電話で、「XX株、○○万株、買い!」と証券マンに指示を出すのだった。
 
女将は、証券マンなどからみると、おバカさんのようにみられていたが、最初から
中居として入ってきた美保が、どこかの証券会社の社員であることは見抜いていたし、だてに何十年も女将をしていないという、人を見る目はあったようだ。
 
 
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