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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ナイアガラ」(1953)</span>

 

 
マリリン・モンロー(1926~1962)は、亡くなって今年で50年にもなるが、いまだに人気があり、モンローを描いた映画が製作されている。昨年(2011年)、ミシェル・ウイリアムズがモンローを演じた「マリリン 7日間の恋」が公開されたが、現在も、マリリン・モンローの伝記映画「ブロンド(Blonde)」がナオミ・ワッツ主演で来年製作される。
 
マリリン・モンローが注目されたのは、モンロー・ウオークが話題になった「ナイアガラ」(1953)である。その前に「アスファルト・ジャングル」「イブの総て」で端役で出ていたが目立った役柄ではなかった。「ナイアガラ」に続き「紳士は金髪がお好き」(1953)「百万長者と結婚する方法」(1953)で人気を決定づけた。
 
単なるセックス・アピールだけではなく、コメディエンヌとしての才能を開花させたのだった。この53年と54年には、マネー・メイキング・スターのベスト10に選ばれている。並み居る有名ハリウッドスターの仲間入りを果たしたのだ。
 
当時、だれもがマリリンの女優としての成熟を認めていたものの、1952年ごろから精神的な安定を欠いていたといわれている。撮影中の失踪事件、撮影所とのトラブルは絶えなかったという。
 
映画としては、上記のほかに、「帰らざる河」(1954)「ショウほど素敵な商売はない」(1954)「七年目の浮気」(1955)「バス停留所」(1956)「王子と踊り子」(1957)「お熱いのがお好き」(1959)「恋をしましょう」(1960)「荒馬と女」(1961)がある。
 
前置きが長くなったが「ナイアガラ」は、モンローのコメディ要素はないが、グラマー(死語)全盛のハリウッド女優の中にあって、身長170センチ、90-60-87のプロポーションは、群を抜く。ストーリーも、火曜サスペンス的だが、今見ても意外に面白い。
 

 
 

ナイヤガラの滝の近くにあるホテルに、朝鮮戦線から疲労して帰って来たジョージ・ルーミス(ジョセフ・コットン)が、妻ロース(マリリン・モンロー)と一緒に泊まっていた。この二人、どうも折り合いが合わないらしい。ジョージは夜中に、そっと出かけ帰ってきても、ロースは寝たふり。
              主演はジーン・ピータース
ロースは最近、ほかの男ができて夫によそよそしく、世間の人に夫が発狂していると思わせようとしていたのだ。そのホテルに泊まりに来た新婚夫婦レイ・カットラーと妻のポリイ(ジーン・ピータース)は、観光トンネルを見物に出かけた時、ロースがテッド・パトリックという若い男と密会しているのを目撃してしまう。
 

 
 
その時以来、ポリイはジョージに同情をよせ何かと世話をやいた。ロースはテッドと共謀してジョージを殺す計画を立て、彼を観光トンネルにおびき出した。このあたりは、のちの映画だが、人妻が愛人と共謀して夫を殺害しようとする映画「白いドレスの女」(キャスリーン・ターナー)を彷彿とさせる。
 
ロースは、亡くなったはずの夫の死体確認に翌日安置所を訪れるが、死体となっていたたのがテッドであったことから、ロースは驚きのあまり卒倒して入院してしまう。ジョージは傷ついてポリイに会い、テッドに襲われたことを打ち明けた。
 
ロースは何か恐怖にいたたまれなくなって病院をとび出したが、途中でジョージに会い、彼に建物の上まで追い詰められ、絞殺されてしまう。
 
翌日、瀑布の上手にある釣場へ釣に出かけたポリイとレイは、船着場に船をおいて買物に出かけた。
 
ポリイが一足先に船にかえると、そこにはジョージが乗っていた。ポリイはジョージにロースを殺したことを自首するように勧めたが、彼は応じなかった。2人を乗せた船は激流の中を瀑布の方へ近づいて行った。ポリイは船が崖に近づいたとき危く崖にはい上がった。船はジョージを乗せたまま、滝壷に落ち込んでいった(一部Gooより)。
 
ジョージとポリイを乗せた船が、ガソリンがなくなったため漂流。
岸辺では、警官とレイらが見守っていたが。船がそのまま流されると、滝のツボに流されてしまうので、レイは「(船を)沈めろ」と叫ぶ。そのとき、声が聞こえたわけではないだろうが、船では、ジョージが、船を沈めるため、船底から海水が入るようにしていた。船が流されるのをある程度食い止めることができた。
 
後に、警官がレイに向かって「沈めろ」というのには驚いたというと、レイは、奥さんのポリイが岩に残って、ヘリコプターに救助された安堵感からか「(沈めろといったのが)それでよかっただろう」と念を押していた。3人(テッド、ロース、ジョージ)もの人が死ぬが、ラストシーンは、わずかなユーモアのあるエンディングだった。
 

モンローは、この映画でも、何も身に着けずにシーツをかけるだけで寝ていた(笑)。
 
よく引き合いに出されるが「何を着て寝るか」の質問に、シャネルの5番を纏(まと)って寝る、というのが有名になったが、実際には「つけて」だったようだ。掛けことばにマリリンの知性が現れていたようだ。
 
”肉感的”女優ということばがあるが、この映画を見る限り確かに・・・笑。
 
 
 
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