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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★「この女優の3本」(外国編)③:”CC”ことクラウディア・カルディナーレ。


 
女優でMMといえばマリリン・モンロー、フランスのモンローといわれたのはBB(べべ)ことブリジット・バルドー。同じアルファベット2文字で、MM、BBに次ぐ女優といえばCCことクラウディア・カルディナーレ
 
実はそれ以外にも、AAアヌーク・エーメ(「男と女」)、JJジェニファー・ジョーンズ)など往年の大女優の名前が浮かぶ。
 
  女優名 代表作
AA アヌーク・エーメ 「モンパルナスの灯」「甘い生活」      「男と女」
BB ブリジット・バルドー 「素直な悪女」「私生活」
「ラムの大通り」 
CC クラウディア・カルディナーレ 「刑事」「ブーベの恋人」
「ウエスタン」「赤いテント」
DD ドリス・ディ 「二人でお茶を」「カラミティ・ジェーン」
「知りすぎていた男」
FF フランシス・ファーマー 大自然の凱歌」「富豪一代」
GG グレタ・ガルボ

「グランド・ホテル」

アンナ・カレニナ」「ニノチカ

JJ ジェニファー・ジョーンズ 「終着駅」「慕情」
タワーリング・インフェルノ
MM マリリン・モンロー 「ナイアガラ」「帰らざる河」
「七年目の浮気」「百万長者と
結婚する方法」

 

クラウディア・カルディナーレのこの3本を選んでみた。
第3位は「ブーベの恋人」(1963)。主題曲と共に日本では大ヒット。
「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリスの人気も、”ブーベ”によってアラン・ドロン並みの人気となった。
 
クラウディア・カルディナーレが13年間も月に一度、服役中の恋人のブーベに面会を続けるひたむきさに日本中が涙した。主題歌は、ザ・ピーナッツが歌って、これまた大ヒットを記録。♪女の命は~野原に 人知れずに 咲く花よ~ ♪。
 

 

 
第2位ピエトロ・ジェルミ監督・主演の「刑事」(1959)。
主題歌「死ぬほど愛して(アモーレ・ミオ)」の音楽が忘れがたい
 
 
 
 
 
 
 
第1位は「赤いテント」(1970)。
70ミリの大画面に、北極の極寒の地での遭難事故を、死者も登場して、真実が明かされる。ショーン・コネリーが「007」から脱皮して演技派を目指した最初の作品でもあった。リバイバルの時には「北極SOS」というタイトルが加えられた。クラウディア・カルディナーレが、金髪おかっぱ頭だった(笑)。テーマ曲「ワレリアの恋」が印象的だった。
 

 
ソ連(当時)、イタリア合作映画「赤いテント」は北極ロケと壮大なスケールで「イタリア号遭難事件」を描いたスペクタクル。主演はピーター・フィンチ、共演には007のショーン・コネリークラウディア・カルディナーレのほか、ハーディー・クリューガーなど。音楽担当はアレクサンドル・ザツェーピン。映画にぴったりのスコアを書いている。
 
       ジャック・ぺランと共演の”年上の女(ひと)”「鞄を持った女」
 
BB対CCの対決と言われた。
 
以下、順不同で「ウエスタン」「プロフェッショナル」「鞄を持った女」「山猫」「華麗なる対決」(BBとCCの共演!)などがある。
 
クラウディア・カルディナーレ(Claudia Cardinale, 1938年4月15日~)は、母語はフランス語で、イタリア語は18歳になるまで話すことがなかったという。1957年、チュニジアで開かれた美人コンテストで優勝したことがきっかけで映画界入り。
 
フェデリコ・フェリーニ監督(「8 1/2」)やルキノ・ヴィスコンティ監督の作品(「山猫」)が代表作。1960年代にはブリジット・バルドーBB)、マリリン・モンローMM)らと並び、CC(Claudia Cardinale)としてセクシー女優としても人気を誇っていた。鼻にかかったようなハスキー・ボイスが特徴。