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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「不夜城」(1998、Sleepless Town)今夜7:00~BS放送。</span>


「不夜城」(1998)オープニングシーン
 

 
不夜城1998)は、いまやアジアで人気俳優のトップクラスにある金城武(かねしろ・たけし、1973年生まれ)の主演映画。原作は、馳 星周(はせ せいしゅう)の作家デビュー作だった。原作を読んでから、映画を見た。(今晩7:00BS放送あり)
 
眠らない街、新宿・歌舞伎町を舞台に、知られざる中国マフィアの新宿を拠点とした
人々の生活、縄張り争いなどをドキュメンター風に描いている。新宿が舞台と言っても、アジアや外国の監督が撮ると、外国の雰囲気(無国籍)になる。あの「ロスト・イン・トランスレーション」(2004)も東京が舞台だが、別の国のようだった。
 
観客が、ポンと新宿の夜の街に放り出されたような錯覚を覚える。それもそのはず、手持ちカメラで、どんどんと街中を描き出していく。こんな感覚は「仁義なき戦い」以来だった。
 
それはさておき、原作は、1996年度「このミステリーがすごい」と「週刊文春ミステリー・ベスト10」でそれぞれ1位となったとあっては、読まずにはいられなかった。
 
フィクションなのかノン・フィクションなのか、東京・新宿の歌舞伎町は、日本一の歓楽街だが、いまやこの街は中国人たちが勢力争いを繰り広げる街と化していた、と言ったストーリーだ。
 
日本と台湾ハーフ・劉健一(金城武)は、歌舞伎町で故買屋をしながら、中国人の裏社会を器用に渡り歩いていた。そんなある日、かつての仕事のパートナー・呉富春が歌舞伎町に現れたと聞かされるが・・・。
 
呉富春といえば、歌舞伎町を仕切る上海マフィアのボス・元成貴の右腕と称された男を殺し逃げていたのだった。富春の帰還を知った元成貴は、富春は元相棒の健一を頼るはずだと睨んで、健一に、3日以内に富春を連れて来るように命じる。
 
そんな健一の元へ、“夏美”と名乗る女が「買って欲しいものがある」と持ちかけてくる。富春のことで手一杯の健一は、そんなことに構っていられないが、“夏美”が売りたいものこそ、呉富春その人だったのだ(HPより)。
 
そもそも富春が歌舞伎町へ帰ってきた理由は、夏美が助けを求めたからだった。富春を差し出しても自分が助かる見込みはないと感じた健一は、夏美の存在を利用し、富春に元成貴を、別の勢力に富春を殺させようと企む。
 
だが、わずか3日という短期間で企てた計画が完璧に遂行されるはずもなく、二重三重の嘘と裏切り、マフィア同士の牽制、健一が辿り着く結末とは・・・。
 
歌舞伎町の中国人裏社会、抗争、ドラマが描かれ面白かった。
 
興味ある人は、どうぞ。
※一度記事にしている:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/54825126.html
(関心薄く、コメントは2人。爆)
 
主な出演:
 
金城武・・・劉健一
山本未来・・・佐藤夏美(小漣:シャオりェン)
椎名桔平・・・呉富春
元 成貴・・・曾志偉
遠沢賢治・・・田口トモロヲ 
谷原章介・・・周天文
鈴木清順・・・パチンコ経営の台湾人
 
☆☆☆