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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「スライディング・ドア」(1997)</span>


スライディング・ドア」(1997)は、劇場公開のときに、アイディアが面白そうと思っていましたが、見る機会を逸し、きょう見ることが出来ました。

人間の運命というのは、一瞬一瞬の行動の選択で決まりますが、この映画では、地下鉄に乗り遅れた現実と、もしドアが閉まる前に間に合っていたら、どのような人生となっていただろうか・・・と二つを並行に描いているところがユニーク。

監督・脚本は、「父の祈りを」などの俳優として知られるピーター・ホーウィット。これが劇映画の長編デビュー作。製作は、「トッツィー」「愛と哀しみの果て」などの監督として知られるシドニー・ポラックとフィリッパ・ブレイスウェイト、ウィリアム・ホルバーグが共同で担当。音楽はデイヴィッド・ハーシュフェルダー。

出演は「セブン」「大いなる遺産」「ダイヤルM」などのグウィネス・パルトロウ、「フォー・ウエディング」のジョン・ハンナ、「モル・フランダース」のジョン・リンチ、「ウォーターワールド」「氷の微笑」のジーン・トリプルホーンほか。


ヘレン(グウィネス・パルトロウ)は広告代理店の管理職。作家志望のジェリー(ジョン・リンチ)と同棲している。今日も彼をベッドに残してあわてて出勤するが、遅刻してミーティングに出た途端、クビを言い渡される。最悪の気分で駅に向かった彼女は電車に乗ろうとするが、乗り込む寸前にドアが閉まってしまう。

だが、もしこの電車に間に合っていたら? この時からヘレンの人生は、2つの運命に分かれて展開されていく。電車に乗っていた場合ヘレンは隣に座った男性ジェームズ(ジョン・ハンナ)に話しかけられる。ユーモアたっぷりに励ます彼に慰められたものの、家に帰りついてみればジェリーは昔の恋人リディア(ジーン・トリプルホーン)とベッド・インの最中。ヘレンはショックで家を飛び出し、友人の家に転がり込んだ。

そして偶然とあるバーでジェームズと再会し、彼の助言でヘレンは小さな事務所を構えて成功する。
こうして2人は仲を深めていくが、実はジェームズには妻がいた。それにショックを受けるヘレンだが、
妻とは離婚の手続き中だというジェームズを信じ、彼のもとへ走り出す。

が、その時、車が彼女を跳ね飛ばす。病院に運ばれたヘレンは命を失ってしまった。一方、電車に
乗れなかった場合ヘレンが不機嫌そうに帰宅すると、ジェリーはあわてて浮気の跡を隠していた。
ジェリーの浮気を知らないヘレンは、ウェイトレスとして働き始めるが、冴えない日々。

やがてジェリーの浮気に気づき、ショックで階段から転げ落ち、病院に運ばれる。無事ケガは回復するが、ジェリーとは別れを決意する。そしてヘレンは退院し、病院のエレベーターに乗り込んだ。

そこにいたのは電車に乗っていた場合のヘレンを失って意気消沈している、あのジェームズであった。
(HPなど)

二人の男のハザマで揺れ動くヘレン(グウィネス・パルトロウ)だが、同棲中の男には、男から見ても
女にだらしがなく、腹が立つ(爆・爆)。まともな仕事もしないで、ひものような体たらくの二枚舌で、
薄っぺらな人間だ(笑)。それに比べて、「もし・・・」のほうの男は、なかなか誠実で・・・(爆)。

ヘレンと同棲している男の元カノ、ジーン(ジーン・トリプルホーン)が3年ぶりに海外から戻ってきて、ヨリを戻そうとするが、この女の自分勝手さ、威張り散らした態度・・・男は誰でも逃げたくなる(爆)。これを演じているトリプルホーンは「氷の微笑」では、シャロン・ストーンと女同士のあやしい関係の役柄だった。

現実に、10分遅れたり早かったりするだけで、毎日の運命が大きく変わっていく。映画の目の付けどころ
も、説得力のあるものだった。

☆☆☆☆