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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「愛を読むひと」(2009)</span>

愛を読むひと」を観てきました。

日比谷映画街のTOHOシネマで。ついでに、映画の会員カードを作ってもらいました(年会費500円)。
6回見ると1回無料などの特典がある。




ドイツを舞台にしたドイツ・アメリカの合作映画。

言語がドイツ語でなく、英語というのが若干気にかかったが、それはマイナーなこと。群集のシーンでは、ドイツ語が一部聞こえていた。少年の名前もミヒャエル→マイケルとアメリカ式に変更されている。

今年のアカデミー賞で5部門にノミネートされたが、ハンナ役のケイト・ウインスレットが主演女優賞を獲得し、映画を観ると、今回は、美貌をかなぐり捨て、化粧なしで、それどころか老けメイクによる熱演でアカデミー賞獲得も当然といった素晴らしさだった。

ウインスレットは、「レボリューショナリー・ロード」との忙しいスケジュールから、一時、
ニコール・キッドマンに役が回ったというが、キッドマンが妊娠したため、降板してウインスレットに
戻ったといういきさつもあったようだ。

これから見る人も多いので、差しさわりのないところだけ(笑)。

15歳のマイケルは、偶然気分が悪かった自分を助けてくれた21歳も年上のハンナと知り合い恋に落ちる。ハンナに一目惚れしたマイケルは毎日のように彼女のアパートに通い、ベッドを共にする関係になる。
ハンナはマイケルが本を沢山読む子だと知り、本の朗読を頼むようになる。

ある日、ハンナは働いていた市鉄での働きぶりを評価され、事務職への昇進を言い渡される。 そしてその日を機に、ハンナはマイケルの前から姿を消してしまうのだった・・・。(HPより)

俳優では、ウインスレットは素晴らしいが、マイケルが成人してからは、レイフ・ファインズ
演じていて、陰影と深みのある演技を見せている。この人は「ことの終わり」が印象に残る。

今回は、あえて予備知識なしで見た。それがよかったのか。

原題はThe Reader(朗読者)で世界的なベストセラーという。

邦題は、ちょっと味付けをして「愛を読むひと」・・・悪くはないでしょう。
数年前には、Notebookを「君に読む物語」とした映画もあった。

ハンナには、人に言えない、本人が恥と考える、ある”秘密“があった。

そのことを知っているマイケルが、ひとこと言えば、ハンナの運命も大きく変わって
いたのだが、それを言い出すことはなかった。

ドイツの作家や戯曲家の実名(シラー、レッシング・・・)が出てくる。

ハンナの「シラー(の本)に女性を登場させるといいのにね」というせりふ。

「(本の朗読の中に)ロマンスも含めて・・・」などのくだりがあり、
ちょっと女性らしさをのぞかせていた。
(すこし、ドイツ文学やらドイツの戯曲・演劇論などをかじったことがあるので、ふむふむ・・
というところもあった。笑)

話題になっている映画を、基本的に観ておくというスタンスなので、半年以上前から
楽しみにしていた「マンマ・ミーア」などは初日に劇場に駆けつけたが、大体は、
まず様子見です。看板に偽りもあるので、見てから「こんなはずでは・・・」と
思わないようにしています。

自分で選んで、観た結果が、「期待はずれ」というのがあったとしたら、それは
野球で言う、“選球眼”がなかったというべきで、映画のせいではないと思いますよ。

映画を観て、よくけなす人もいるようですが(爆)。つまらなかったというのは、
自身で、空振りの三振か、ファウルで討ち取られたと思いましょう(笑)。

3割バッターでいいのではないでしょうか。これまでのホームランは「グラン・トリノ
チェンジリング」でした。「愛を読むひと」は、3塁打くらいか。

今年は、moreさんが「これは見るべき」というのを、3本追いかけたら、みんな“当たり”
でしたね。「チェンジリング」「グラン・トリノ」「愛を読むひと」です。

私の今年前半のベスト5(といっても、観ている作品数が少ない)は、

①「グラン・トリノ
②「チェンジリング
③「愛を読むひと
④「スラムドッグ$ミリオネア
⑤「マンマ・ミーア」
次点「ダウト ~」というところですね。

愛を読むひと」を観るか迷っている人がいたら、お勧めです!

☆☆☆☆(☆4つが最高)