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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「百万円と苦虫女」(2008)</span>

フラガール」1本で、ファンになった蒼井優の出演で気になっていた映画をきのう見た。

若手女優(22歳前後)の中では、堀北真希(「Always 三丁目の夕日」)、宮崎あおい
長澤まさみらとともに将来の日本映画を背負う女優の一人であることは間違いない。


まず、タイトルの奇抜さ。

いろいろな映画紹介、チラシなどで、一人の若い女性、鈴子(21歳)が、ある事情で、
家に居づらくなって「100万円」貯金ができたところで、あちこちを転々とする話
くらい知っていたが・・・。

家庭といっても、親は関係が崩壊していて、弟は優秀で、姉である鈴子とは、どこに居ても、
手紙のやり取りを続けて、ともに苦労をしながらも成長していく姿が描かれる。

ある都市の職場で知り合った同い年の若者(森山未來)と親しくなり、半同棲のような生活となるが、
その男が、「言いにくいが、お金を貸してほしい。5万円」という。次に、たまたま外で
会ったときにも、友達(同じ会社の同僚女性)と会ってしまって「1万円お願い」・・・。




鈴子は、男の本意を問いただす。

「自分を好きなのか。どこが好きなのか。お金があるからなのか」と。

実は、どうしてお金を借りたかが観客には明らかとなるが、
鈴子は誤解したまま・・・。結末は意外だが、後味はいい!

鈴子の役柄は、とにかく他人とはできるだけ関わりたくない、見知らぬ土地で
暮らして、人間関係ができないうちに、またお金を貯めて引っ越すというのが
生き方。

ちょっとした事件で、“前科”がついてしまったことが遠因となっている
ようだ。弟も、学校でいじめにあいながらも、自力で強くなっていく姿が描かれる。
姉からの励ましの手紙などで、元気を得て、逞しくなっていく。

「小品」だが、一見の価値のあるロードムービーか。

俳優では、またまた笹野高史が本当にうまい!
うなってしまう!

21歳というのは、大人と子供の狭間のような微妙な年齢だが、
インタビューに応じた蒼井優は、大人の魅力さえ漂わせていた。
しばらく目が離せない女優だ。

笹野高史ピエール瀧、など脇役陣もいい。モロ師岡が刑事役で出演。

ピエール瀧は初めて見た。
(「Always三丁目の夕日」シリーズなどに出ているが気がつかなかった)。



☆☆☆


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