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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「アルフィー」(2005)ジュード・ロウ主演。</span>

オリジナルの「アルフィー」(1963)は未見で、リメイク版「アルフィー」がジュード・ロウ主演で気になっていた1本で、きょう見た。

かつてマイケル・ケインアルフィーを演じて、今回ロウということで、新旧の”アルフィー”どちらに軍配が上がるのか。この二人、「スルース」で共演していたが、当代の二枚目同士の息詰まる展開が面白かった。

それはさておき・・・。

今回の「アルフィー」(2004年制作、2005年日本公開)は、ニューヨークに住むイギリス人の独身プレイボーイ(ジュード・ロウ)の話。リムジンの運転手をしているプレイボーイが、夜毎、美女を追い求めるが、結局むなしさを知り・・・といった教訓とこれからどう生きるかを探すストーリー。


アルフィーは、相当のナルシストで、毎日カレンダーで ”きょうの一言“を確認しながら、「墓場におカネは持っていけない」夜になると「フラット(アパート)に帰るか、それとも美女と過ごし、お風呂と朝食を共にするか」で悩むプレイボーイ。

だが、結局は、どのガールフレンドからも、見向きもされなくなって、自由と少しのお金がある気ままな生活に「ほころび」がではじめてくることに気づいていく・・・。

映画は、アルフィーの独白(カメラに向かって語る)がメインになって進行して行く。

このプレイボーイのモットーは、「人生にパートナーはいらない」と絶対に結婚は、口に出さないこと、しないこと。

映画の冒頭、安アパートに住むアルフィーは、隣に住む“峠を越えた”婦人にも、お世辞と、さりげないチョコレートのプレゼントなどを贈り、プレイボーイの条件といわれる「マメさ」を発揮している(爆)。

つばをつけた女性から次々に、別れを持ちかけられ、最終的には、孤独になり、ふと知り合った老人の「話し相手がほしいときは連絡しろ」に相談に行くことに・・・。

最後に50代のリズ(スーザン・サランドン)にだけは、振られることはないだろうと、花束を持って出かけるが、またしても・・・。

アルフィーは叫ぶ。

アルフィーにとっては、リズが付き合っている男はどう見ても年齢がいっている初老に見えるが、
「あいつにあって、僕にないものは、ナンなんだ!」と絶叫。意外な返事に、がつんと落ち込む
アルフィーだった・・・。

ちゃらちゃらした、にやけたプレイボーイ映画かと思ったら、意外と後半はまじめで(爆)、使われる音楽も「人生って、何なの?・・・答えを見つけた?アルフィー」といった歌詞があり、見所のある映画だった。

現代で、アルフィーのようなプレイボーイ役は、ジュード・ロウくらいしかいないのではないか、
とハマリ役ではありました。

「プレイボーイもつらいよ」か。傍から見ると、楽しそうでよさそうだが(爆)。
一時的にいいように見えても“教訓:長続きはしない”ということでしょうね(やっかみ半分?笑)。

映画の中では、気の利いたせりふも多かった。

アルフィーが ”準ガールフレンド”と位置づけるジェリーからは、「アイ・コンタクト!
ちゃんと目を見て!釣り上げた・・・(魚には餌はやらないのか?ここはホテル代わりか!)」
といった厳しい言葉も。

同僚の友人には「予期しないときに褒めるんだ!」など、ヒトにはアドバイスをするのだが、
自らはだんだんと息苦しさとむなしい状況に追い込まれて・・・。

音楽がいいですね。

出演:

ジュード・ロウアルフィー
マリサ・トメイ:ジュリー
ジェーン・クラコウスキー:ドリー
オマー・エップス:マーロン
ニア・ロング:ロネット
スーザン・サランドン:リズ
シエナ・ミラー:ニッキー
ゲディ・ワタナベ:ウィン



☆☆☆