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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">なかにし礼:戦後最大のヒットメーカー</span>


なかにし礼の作詞の曲数は、約4,000曲。

カラオケで歌っていた曲で、あとで気がついたら、「これも」「あれも」・・・
なかにし礼の曲だった・・・ということがある。

発表する曲が、ことごとくミリオンセラーになった1970年ごろ。
後に発表した自伝小説「兄弟」で、兄の莫大な借金を返済するという労苦も。
ジュークボックスが流行り始めたころ、なかにしは、「敵はビートルズであり、
ローリング・ストーンズだ」と思ったという。

ミュージックボックスで、いかに自分の曲を選ばせるか、に腐心したという。





奥村チヨは言う。
「恋の奴隷」をもらったときに「悪いときには、ぶってね、でしょう」(笑)。
当初は、なんだと思ったという。

黛ジュンは「どうして、若い女性の心がわかるんだろう」と思ったという。

「人形の家」(弘田三枝子)、「時には娼婦のように」(黒沢年男)、「手紙」(由紀さおり)、
「愛のさざなみ」(島倉千代子)、「ずんどこ節」(ザ・ドリフターズ)、「知りたくないの」
菅原洋一)、「恋のフーガ」(ザ・ピーナッツ)「北酒場」(細川たかし)など多数。





1938年9月に中国で生まれ、終戦で帰国船で日本に。
途中、絶望で姉と死のうかとも思ったという。

そんなときに聞いた「りんごの歌」。
日本はどうして、明るくしていられるのか、と思ったという。

各地の小学校を転々とし、大学でフランス語などを勉強し、シャンソンの翻訳などを
行い、1966年に作詞家本格デビュー。
1970年の紅白歌合戦では、なんとなかにしが作詞した曲、5曲が紅白で唄われたという。

そのなかにしが、ぱたっと作詞をしなくなったのは、恩人である石原裕次郎の死だった
ようだ。作詞活動は、昭和とともに、終わったと述懐している。

デビューしたときは、26歳だったなかにしは、この9月には、70歳を迎える。

昭和歌謡は、なかにしをぬきには語れないようだ。







主要な作詞曲

歌手別に見ても、すごい数である。

朝丘雪路
『雨がやんだら』(1970年)


石川さゆり
風の盆恋歌』(1989年)

いしだあゆみ
『あなたならどうする』(1970年)

石原裕次郎
『わが人生に悔いなし』(1987年)

岩崎宏美
『女優』(1980年)

岩崎良美
赤と黒』(1980年)
あなた色のマノン』(1980年)

川中美幸
『愛は別離(わかれ)』(1986年)

北島三郎
『まつり』(1984年)

北原ミレイ
『石狩挽歌』

黒沢年男
『時には娼婦のように』(1978年、作曲も担当)

ザ・ゴールデン・カップス
『愛する君に』(1968年)
『いとしのジザベル』(1968年)

小林旭
『思いやり』(1982年)

小柳ルミ子
『京のにわか雨』(1972年)
『冬の駅』(1974年)
『ひとり歩き』(1978年)

西城秀樹
『サンタマリアの祈り』(1980年)
『Blue Sky』(1988年)
『夏の誘惑』(1988年)

坂本スミ子
『夜が明けて』(1971年)

島倉千代子
『愛のさざなみ』(1968年)

島津ゆたか
『ホテル』(1985年)

菅原洋一
『知りたくないの』(1965年)
『今日でお別れ』(1969年、第12回日本レコード大賞受賞)

ちあきなおみ
『私という女』(1971年)

鶴岡雅義と東京ロマンチカ
『君は心の妻だから』(1969年)

ザ・テンプターズ
『エメラルドの伝説』(1968年)

ザ・タイガース
『美しき愛の掟』(1969年)

TOKIO
『AMBITIOUS JAPAN!』(2003年)

丹羽応樹
『恋路海岸』(1978年)

NEWS
星をめざして』(2007年)

ハイ・ファイ・セット
『フィーリング』(1976年)

ピーター
『夜と朝のあいだに』(1969年)

ザ・ピーナッツ
恋のフーガ』(1967年)
『恋のオフェリア』(1968年)
『愛のフィナーレ』(1968年)

弘田三枝子
『人形の家』(1969年)

フランク永井
『生命ある限り』(1967年)

ペドロ&カプリシャス
『別れの朝』(1971年-訳詞)

細川たかし
『心のこり』(1975年)
『みれん心』(1975年)
北酒場』(1982年、第24回日本レコード大賞受賞)
『星屑の街』
『酒場であばよ』
『人生航路』
『うかれ節』


黛ジュン
『霧のかなたに』(1967年)
乙女の祈り』(1968年)
『天使の誘惑』(1968年、第10回日本レコード大賞受賞)
『夕月』(1968年)
『不思議な太陽』(1969年)
『雲にのりたい』(1969年)
『涙でいいの』(1969年)
『土曜の夜何かが起きる』(1969年)
自由の女神』(1970年)
『時は流れる』(1970年)

美空ひばり
『かもめと女』(1974年)

森進一
港町ブルース』(1969年-補作詞)
『波止場女のブルース』(1970年)

由紀さおり
『手紙』(1970年)

ロス・インディオ
『知りすぎたのね』(1968年、作曲も担当)

和田アキ子
『涙の誓い』(1970年)
『美しき誤解』(1974年)
『バ・カ・ダ・ネ』(1985年)
『愛、とどきますか』(1992年)