「ニューヨーク・ニューヨーク」(1977)は、ライザ・ミネリとロバート・デニーロが
主演したミュージカル映画。
監督は、「タクシー・ドライバー」で、デニーロとコンビを組んだマーチン・スコセッシ
(「ディパーテッド」でアカデミー賞監督賞受賞)。
愛し合いながらも愛する音楽のため別れなければならない男(デニーロ)と女(ミネリ)を描く。
時は1945年8月15日(日本は終戦記念日)。
ニューヨークは、対日戦勝でわいていた。
ニューヨークでは、まさにビッグ・バンド・ミュージック最盛期だった。
その日、失業中のサックス奏者ジミー(ロバート・デ・ニーロ)は質屋にむかう途中、
トミー・ドーシー楽団のビートにつられホテルのテラスに足を向ける。
そこには復員兵や、前線から戻った彼のバンド仲間がいた。
その中の女性フランシーヌ(ライザ・ミネリ)に彼は一目ぼれをする。
ジミーは、友人から、彼女の電話番号を聞くのがやっとだった。
翌日、彼は部屋代の件でホテルの支配人に呼ばれている時、彼女と再会。
部屋代にこまる彼をうまく支配人から逃がしてくれた彼女。そして、2人は急速に親しくなっていった・・・。
二人のあいだには、子供も出来るが、それは2人の別れの時でもあった。
そして数年が流れる。
フランシーヌは歌手として大成功をおさめる。
一方のジミーも、2人の思い出の曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の成功で
一流レコード会社の副社長におさまっていた。
そんな2人が、ある日の夕暮れに、あの懐しきホテルで再会した。
ぎこちない会話、じっと見交わす目と目。
2人は通りを歩き出した。
明日になれば再び別の道を歩むのを知りつつも、今この時だけは
2人だけのものだった・・・。
「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌は、映画では、ライザ・ミネリが熱唱するが、
フランク・シナトラの歌も有名になった。
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