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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(37)「オリバー!」(1968)</span>


 チャールズ・ディケンズの有名な小説「オリバー・ツイスト」のミュージカル映画化。
 公開当時には、間に合わず、1972年になって劇場で観た。

 1971年に「小さな恋のメロディ」で、ブレークする前のマーク・レスター
 ジャック・ワイルド
の二人が、共演していた。

 マーク・レスターは、「小さな~」で、日本では大人気だったが、その前後には 
 「野にかける白い馬のように」「小さな目撃者」などで、子役の地位を不動にしていた。

 原作「オリバー・ツイスト」は、2005年には、原作のタイトルどおりの「オリバーツイスト」
 として、有名監督のロマン・ポランスキー監督(「戦場のピアニスト」「ローズマリーの赤ちゃん」)
 により映画化された。こちらは、機内でビデオをで見たので、印象は薄いが、しっかりした
 原作のよさを伝えていた。

 さて、「オリバー!」は、1968年度のアカデミー賞では、
 「作品賞」「監督賞」(キャロル・リード)「美術監督賞」「音響賞」
 「ミュージカル映画音楽賞」を獲得し、その年の代表作となった。

 1968年のアカデミー賞作品賞の候補には「ファニーガール」「冬のライオン
 レイチェル・レイチェル」「ロミオとジュリエット」があがっていた。

 アカデミー賞史上では前例がないことだが、主演女優賞に、バーブラ・ストライサンド
 (「ファニーガール」)とキャサリン・へプバーン(「冬のライオン」)が二人
 同時受賞している。双方、譲らずという名演技だったわけですね。
 
 ストーリー:
 19世紀のロンドン。
 当時は、貧富の差がはげしく、貧乏人は生活苦にあえいでいた。そんななかで、
 救貧院の一室で一人の女が男の子を生み、死んでいった。生まれた子供は
 オリバー(M・レスター)となずけられ、そこで育てられることになった。

 コーネイ未亡人とバンブル氏の経営になる救貧院とは名前はいいが、子供たちは
 いつも飢えている状態だった。みんなの意志を代表して、もう少し食べ物をくださいと
 言ったため、オリバーは葬儀屋サワベリーのところに、たった5ドルで売られる
 ことになってしまう。

 仕事はつらく、ある日、母の悪口をいわれたのにガマンできなくなったオリバーは、
 新しい居場所を求めて逃げだしてしまうのだった・・・

 いろいろな苦労を経験し、やがて、平和な生活が訪れていく。

 ミュージカル仕立てで、音楽が楽しめた。
 マーク・レスターの人気が、その後「小さな恋のメロディ」で、爆発した(笑)。
 マーク・レスターは、今年7月で、49歳(1958年生まれ)。

 2-3年前の映像だったが、「小さな恋のメロディ」で共演したトレイシー・ハイド
 フランスで再会した映像が、この夏ごろ「あの人は今」風の番組で紹介されていた。
 面影はあった。トレイシーは、かなり以前に映画界を引退し家庭に収まり、平和に暮らして
 いるようだ。

 3人のうちの一人、ジャック・ワイルドは、惜しくも昨年亡くなった。レスターより年長で
 53歳(1952年9月生まれ)の生涯だった。