ポール・ニューマン(1925-)が、引退発言をした(スポーツ各紙)。
1950年代から、50年以上、役者を続けた。
初期のころ、第2のマーロン・ブランドといわれるのはいやだといって、一度、映画界を去った
こともある。反骨精神のある俳優といわれた。
代表作は、「明日に向って撃て!」(1969年)や「スティング」(1973年)など。
米映画界を代表する俳優の一人で、「ハスラー」「暴力脱獄」「熱いトタン屋根の猫」
などで、名演技を残しながら、アカデミー賞を逃していた。
1986年に「ハスラー2」で、”やっと”アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
受賞当時、62歳だった。老境一歩手前で、アカデミー賞の歴史に、その名を
きざむことができた。ファンも、安心した。
この映画では、当時大物俳優キラーといわれたトム・クルーズも子ども扱い
だった。貫禄の違いを見せ付けた。
アニメ「カーズ」(2006年)での声優出演が映画界での最後の仕事となった。
「記憶力や自信、創造力までも失い始める。だから、このあたりが引き際だと考えた」
と告白したという。「私はこの仕事を50年も続けてきた。もう十分だろう」などと語ったとも。
個人的に印象に残る作品を選ぶと・・・。
①「明日に向って撃て!」
②「タワリング・インフェルノ」
③「ロイビーン」
④「スティング」
⑤「わが緑の大地」
変わった映画では、「羅生門」のリメイク映画、「暴行」もテレビで見た。
エリザベス・テイラーと共演した「熱いトタン屋根の猫」では、独特の
役を演じた。「ハスラー」はテレビでかつて見た程度で、名作の評価だが、記憶が薄い。
「暴力脱獄」を評価する声も高いが、部分的にしか見ていない。
ポール・ニューマン映画のエッセンスが詰まったビデオがありました。
こちら:http://www.youtube.com/watch?v=Xvsauqv670c&mode=related&search=
主要作品:
1954年「銀の盃」
1956年「傷だらけの栄光」
1957年「追憶」
1958年「長く熱い夜」
「左ききの拳銃」
「熱いトタン屋根の猫」
1959年「都会のジャングル」
1960年「孤独な関係」
「栄光への脱出」
1961年「パリの旅愁」
「ハスラー」
1962年「渇いた太陽」
「青年」
1963年「ハッド」
「パリが恋するとき」
「逆転」
1964年「暴行」
「何という行き方!」
1965年「レディL」
1966年「動く標的」
「引き裂かれたカーテン」
1967年「太陽の中の対決」
「暴力脱獄」
1968年「脱走大作戦」
1969年「レーサー」
「明日に向って撃て!」
1971年「わが緑の大地」
「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」
1972年「ロイ・ビーン」
1973年「スティング」
「マッキントッシュの男」
「タワーリング・インフェルノ」
1975年「新・動く標的」
1976年「ピック・アメリカン」
「サイレント・ムービー」
1977年「スラップ・ショット」
1979年「クインテット」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アパッチ砦ブロンクス」
「スクープ・悪意の不在」
1982年「評決」
1984年「ハリー&サン」
1986年「ハスラー2」アカデミー主演男優賞
1989年「ブレイズ」
「シャドー・メーカーズ」
1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1994年「未来は今」
「ノーバディーズ・フール」
「マジック・アワー」
1998年「トワイライト」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
2000年「ゲット・ア・チャンス」◇
2002年「ロードトゥパーディション」
2006年「カーズ」(声)