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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

1960年代(27)「大反撃」(1969)

 

 
バート・ランカスター(1913-1995)は、大作、戦争映画などで、ひと際、存在感を示す。「大反撃」では、黒の眼帯(アイ・パッチ)をつけて、登場。

 劇場公開の年に見た。洋画を最初に見た年(1969年)だった。

 舞台は、1944年冬のアルデンヌ。バルジ決戦の前夜だ。
 フランス国境近くベルギーの小村にある中世紀の城に、
 アメリカ歩兵小団の1つがやって来た。

 一行のリーダーはファルコナー少佐(バート・ランカスター)。
 一行は、長い戦闘で疲れきっていた。

 城主マルドレー伯爵(ジャン・P・オーモン)は、一行を温かく迎え入れた。
 小隊のメンバーは美術が好きなベックマン大尉(パトリック・オニール)、
 宣教師志望のアンバージャック中尉(トニー・ビル)、
 車に夢中のクレアボーイ伍長(スコット・ウィルソン)、
 パン屋あがりのロッシ軍曹(ピーター・フォーク)など。
 (俳優が個性派ぞろい)。

城は一行のおかげで平穏を保っていたのだが・・・。

ファルコナー少佐は、伯爵の目を盗んでは奥さんのテレーズ(アストリッド・ヒーレン)とベッドを共にしていた。

 ファルコナー少佐は、ドイツ軍が反撃してくる時、かならずこの城を狙うことを
 予期していた。部下たちも、娼婦やコニャックで疲れをいやしていた。

 ドイツ軍の反撃が始まる。
 敵は戦車を中心にした機甲部隊だ。
 ファルコナーは部下のベンジャミンにテレーズを
 連れて逃げるように命じた。
 激戦の末、城は落ち、ファルコナーの小隊は全滅していった・・・。

 古城の篭城戦を描いた、異色の戦争映画だった。
 
 監督は、社会派のシドニー・ポラック
 音楽は、ミシェル・ルグラン(映画音楽の名作が多いですね)。
 見所は、珍しい戦車の運転シーンや最後の古城での攻防戦など。

 「大反撃」(原題:Castle Keep、1969)
 監督: シドニー・ポラック
 撮影: アンリ・ドカエ
 音楽: ミシェル・ルグラン
 
 出演: バート・ランカスター
 ピーター・フォーク
 ジャン=ピエール・オーモン
 アストレッド・ヒーレン
 パトリック・オニール
 スコット・ウィルソン
 ブルース・ダーン
 トニー・ビル
 マイケル・コンラッド
 カテリーナ・ボラット