「大列車作戦」(1964)は、公開後、数年以上経ってテレビで2-3回見た。
劇場で見たかったな。スリルとサスペンスに満ちていた。
バート・ランカスターのファンだったもので、よく見た。
この映画の当時、ランカスターは、50歳を超えていた。
もともと、サーカスのアクロバットなどで体を鍛えていた。
あの、ごっつい顔立ちと、体躯は、まさに映画向き(笑)。
この映画の原題は、The Train(列車)だが、「大」をつけて、
いかにも、大規模な印象を与える。「大」を付けるのが流行っていたようだ。
その走りは、前年(1963)の「大脱走」か。
スケールが大きそうだ。
わき道にそれますが、「大」は、その後、
「大反撃」(B.ランカスター、1969)
「大空港」(B.ランカスター、A.ドロン、1970)
「大地震」(C.ヘストンほか、オールスター、1970)
「大脱獄」(カーク・ダグラス、1970)
「大逆転」(エディ・マーフィ、1983)
・・・
さて、「大列車作戦」。
1944年8月のフランス。敗戦の色が濃くなったドイツの
将校が、ルーブル美術館の絵は、資金になると考え、安全な場所に
移すために、列車に積むことに。この将校は、芸術にも
造詣は深かったが。かなり変質的(P.スコフィールドが熱演)。
連合軍が、パリに入ってくるまであと3日と迫る。
ゴーギャン、ルノアール、ゴッホ、マチス、マネ、ピカソ、ドガ、ミロ、セザンヌ、
ユトリロ・・・。これらの絵画は梱包され、列車に積まれた。
フランスのレジスタンス会議で、ボーム美術館のフロン女史(シュザンヌ・フロン)は、
操車管区長のラビシュ(バート・ランカスター)に訴える。
「絵を護って下さい。ルーブルの芸術はフランスの誇りです!」。
だが、ラビシュは「人質の命には替えられん」と突っぱねたのだが・・・・。
列車は反骨の機関士パパ・ブール(ミシェル・シモン)の運転でパリを出発。
連合軍が空から機銃掃射を浴びせてきた。
ブールは列車を何とかりブレ-ヌ駅まで運んだ。
しかし、列車のオイルパイプに仕込んだ細工がばれて、ラビシュの懇願もむなしく
ブールは射殺されてしまう。
ナチス将校ヴァルトハイムは、ラビシュに列車の運転を命じた。
ラビッシュの行動が始まった。
監視の目を潜り抜け、ホテルを抜け出したラビシュは駅長と連携を組み、
レジスタンスたちとの連絡を果たす。ホテルの女主人クリスチーヌ(ジャンヌ・モロー)は
困惑ながらも協力し、ラビシュの危機を救った。
夜、ラビシュの運転で、列車は再び動き出した。
芸術品とともにナチスの兵も乗っていた。一路ドイツへ向かう・・・・。
フランスの地方の駅をいくつも通り過ぎていく。
列車に乗っているナチスの将校が通り過ぎた駅名を見て叫ぶ。
「ドイツに入ったぞ!」・・・。
しかし、しかし・・・本当は、レジスタンス達の連携で、線路を切り替え、駅名を付け替え、グルリと旋回して、列車は何と出発した筈のリブレ-ヌ駅へ向かっていたのだった・・・。
果たして、この "大列車作戦は成功するのか?”。
二転、三転の、作戦が、ドイツ軍とレジスタンス側で繰り広げられる。
手に汗握るサスペンス映画だ。飛行機による、一斉掃射、列車の爆破
など、見所がたくさん。
結果は・・・。
こちらに映画の一部が:http://www.youtube.com/watch?v=qpJ_Vztzi0g
