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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

1960年代(26)「大列車作戦」(1964)

 「大列車作戦」(1964)は、公開後、数年以上経ってテレビで2-3回見た。
 劇場で見たかったな。スリルとサスペンスに満ちていた。

 バート・ランカスターのファンだったもので、よく見た。
 この映画の当時、ランカスターは、50歳を超えていた。
 もともと、サーカスのアクロバットなどで体を鍛えていた。
 あの、ごっつい顔立ちと、体躯は、まさに映画向き(笑)。

 この映画の原題は、The Train(列車)だが、「大」をつけて、
 いかにも、大規模な印象を与える。「大」を付けるのが流行っていたようだ。
 
 その走りは、前年(1963)の「大脱走」か。
 スケールが大きそうだ。

 わき道にそれますが、「大」は、その後、
 「大反撃」(B.ランカスター、1969)
 「大空港」(B.ランカスター、A.ドロン、1970)
 「大地震」(C.ヘストンほか、オールスター、1970)
 「大脱獄」(カーク・ダグラス、1970)
 「大逆転」(エディ・マーフィ、1983)
 ・・・
 さて、「大列車作戦」。
 
 1944年8月のフランス。敗戦の色が濃くなったドイツの
 将校が、ルーブル美術館の絵は、資金になると考え、安全な場所に
 移すために、列車に積むことに。この将校は、芸術にも
 造詣は深かったが。かなり変質的(P.スコフィールドが熱演)。

 連合軍が、パリに入ってくるまであと3日と迫る。
 
 ゴーギャンルノアールゴッホマチス、マネ、ピカソドガ、ミロ、セザンヌ
 ユトリロ・・・。これらの絵画は梱包され、列車に積まれた。

 フランスのレジスタンス会議で、ボーム美術館のフロン女史(シュザンヌ・フロン)は、
 操車管区長のラビシュ(バート・ランカスター)に訴える。

 「絵を護って下さい。ルーブルの芸術はフランスの誇りです!」。

 だが、ラビシュは「人質の命には替えられん」と突っぱねたのだが・・・・。

 列車は反骨の機関士パパ・ブール(ミシェル・シモン)の運転でパリを出発。
 連合軍が空から機銃掃射を浴びせてきた。
 ブールは列車を何とかりブレ-ヌ駅まで運んだ。
 しかし、列車のオイルパイプに仕込んだ細工がばれて、ラビシュの懇願もむなしく
 ブールは射殺されてしまう。

 ナチス将校ヴァルトハイムは、ラビシュに列車の運転を命じた。
 ラビッシュの行動が始まった。

 監視の目を潜り抜け、ホテルを抜け出したラビシュは駅長と連携を組み、
 レジスタンスたちとの連絡を果たす。ホテルの女主人クリスチーヌ(ジャンヌ・モロー)は
 困惑ながらも協力し、ラビシュの危機を救った。

 夜、ラビシュの運転で、列車は再び動き出した。
 芸術品とともにナチスの兵も乗っていた。一路ドイツへ向かう・・・・。
 
 フランスの地方の駅をいくつも通り過ぎていく。
 列車に乗っているナチスの将校が通り過ぎた駅名を見て叫ぶ。
 「ドイツに入ったぞ!」・・・。

 しかし、しかし・・・本当は、レジスタンス達の連携で、線路を切り替え、駅名を付け替え、グルリと旋回して、列車は何と出発した筈のリブレ-ヌ駅へ向かっていたのだった・・・。

 果たして、この "大列車作戦は成功するのか?”。

 二転、三転の、作戦が、ドイツ軍とレジスタンス側で繰り広げられる。
 手に汗握るサスペンス映画だ。飛行機による、一斉掃射、列車の爆破
 など、見所がたくさん。

 結果は・・・。

 こちらに映画の一部が:http://www.youtube.com/watch?v=qpJ_Vztzi0g