↑作品、監督など4部門受賞の「ディパーテッド」と
助演男優賞のアラン・アーキン(上:35年前の「キャッチ
22」と最近の写真)
ふたを開けてみたら、「ディパーテッド」が4部門を獲得!
作品賞、監督賞ともに獲ったわけで、2006年に公開された映画では、最も作品的に
優れていたということでしょうか。リメイク映画の受賞は、めずらしいかもしれません。
アカデミー賞の発表前は、スコセッシ監督がまた涙をのむのではとも見られていましたが、
今回は「○度目の正直」で受賞、おめでとうございます。ハリウッド(米西海岸)王国に
抵抗するように、ニューヨークを舞台にした映画が多かった気がします。
なんといっても、あの「タクシードライバー」と「レイジング・ブル」が、すぐに浮かびます。
どちらも、名優となったロバート・デ・ニーロの演技が光っていました。
助演女優賞にノミネートされた菊池凛子さんは、来年だったら受賞していたでしょう。
受賞したジェニファー・ハドソンはいないでしょうから(笑)。J.ハドソンを見てしまうと、
日本人に獲ってほしいと思っても、「仕方ないか!」と思ってしまいます。それほど、
ハドソンはインパクトがありました。受賞は、確実と見られていましたからね。
番狂わせというのか、主演女優賞に輝いたヘレン・ミレンは、すばらしいのでしょうね。
メリル・ストリープで決まりかなと思っていましたが、メリルは常連で、何回も獲っているし、
いつでも獲れるから、まあいいか(笑)。
主演男優賞は、まったくわかりません。
助演男優賞で、アラン・アーキンというかつての ”癖のある役者”の名前をしばらくぶりに
見ました。アーキンの代表作は、盲目のオードリー・ヘプバーンを恐怖に陥れる(観客も)
悪人?の役で凄みがあった「暗くなるまで待って」でしょう。あのしつこさ。
あとはオーソン・ウエルズなどのオールスター映画ながら主役を演じた「キャッチ22」が印象に
残ります。
外国語映画賞に輝いた「善き人のためのソナタ」(ドイツ映画)には興味が沸いてきました。