「ジェラシー」(1970、日本公開1971)。
イタリアの大スター、マルチェロ・マストロヤンニが、「ひまわり」「結婚宣言」に続いて主演した風刺コメディ。「赤い砂漠」「太陽はひとりぼっち」のモニカ・ビッティ、ジャンカルロ・ジャンニー二が共演した。
年の離れた若い娘に恋した中年男(マルチェロ・マストロヤンニ)が、妻子も顧みず、その娘の行動に身悶えて嫉妬するさまを描いた。こういう役柄は、ぴったり。伊達男では、世界でも1、2位か。
マストロヤンニは、この映画と1987年の「黒い瞳」でカンヌ映画祭男優賞をそれぞれ受賞している。マストロヤンニは、「ひまわり」のようなシリアスな役だけでなく、「昨日今日明日」などのような二枚目半の役柄、さらに「甘い生活」「異邦人」「8・1/2」のような役まで幅広く演じた国際派スターだった。
映画は試写会で見た。音楽がいい。
